キーロフ歌劇場管弦楽団
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1995年11月28日  東京芸術劇場大ホール
 
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
 
 
ストラヴィンスキー: バレエ音楽「春の祭典」(1947年改訂版)

(休憩)

ストラヴィンスキー: バレエ音楽「火の鳥」全曲(1910年原典版)

 
 
 
 東京出張することになり、なにか催しがないかと「ぴあ」を見ると、東京芸術劇場でオーケストラのコンサートがああります。私にとっては聞いたこともないオケですが、暇つぶしにはいいかとチケットを買いました。

 仕事を済ませて池袋へ。開演時間となり、ゲルギエフの登場です。頭が禿げ無精ひげだらけで、ちょうど志村けんの「変なおじさん」によく似た風貌です。私が不勉強なだけで、期待の若手としてヨーロッパでは人気を博しているそうです。

 演奏はすさまじく、まさに緩急自在、「ぶったまげた」としか言い様がありませんでした。ストラビンスキーの春の祭典と火の鳥全曲演奏という例を見ない曲目でもあり、これまで聞いた実演のなかで記憶に残るコンサートのひとつとなりました。

 両曲とも私が好きな曲で、若いころからLP、CDでいろんな演奏に接してはいたのですが、実演ということもあってこれまでにない感動を得ることができました。

 春祭も良かったですが、圧巻は火の鳥。通常火の鳥は、コンサートでは組曲版を演奏するのが普通であり、全曲演奏はまれです。タクトを一度も下ろすことなく一気に全曲を演奏し切りました。緊張感を維持し続けたオケの技量も相当です。

 観客もまた真剣に聴きいり、咳払いする人もいませんでした。蚊の羽音のような弱音から一気にクライマックスへ・・。まさにフルオーケストラの醍醐味です。

 後日NHK-FMでライブ録音が放送されのですが聴きそびれました。別の日の演奏であるチャイコフスキーの悲愴を教育テレビで放送しましたが、これもまた個性ある演奏でした。

  

(2階Aー6、S席\13000)