春の新潟・祝祭オーケストラ ファミリーコンサート
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2022年5月4日(水) 15:30 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
管弦楽:春の新潟・祝祭オーケストラ
指揮:坂井悠紀
司会:水島知子
 

ワーグナー:歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
        第1幕への前奏曲(カット版)
楽器紹介:弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器
ベートーヴェン:交響曲第7番第1楽章(カット版)
ブラームス:ハンガリアン舞曲第5番
指揮者体験
エルガー:行進曲「威風堂々」第1番

(アンコール)
J.シュトラウスT:ラデツキー行進曲

 昨日に引き続き、今日も快晴となり、気温も上がって、絶好の行楽日和となりました。家族でアウトドアを楽しむには最適な陽気ですが、孤独な私は、ひとり音楽を楽しむことにしましょう。

 今日は、春の新潟音楽ウィークの一環で開催された春の新潟・祝祭オーケストラのファミリーコンサートに参加させていただくことにしました。
 家族向けのコンサートを、ジジイがひとり寂しく聴くのは気が引けますが、オーケストラ大好き人間ですので、ありがたく聴かせていただくことにしました。今日は無料のロビーコンサートもあり、それも聴きたかったのですが、家族連れで混雑も予想されましたので遠慮し、このコンサート一本に絞りました。

 ゆっくりと昼食を摂り、雑務を片付けて、りゅーとぴあへと車を進めました。駐車場に車をとめ、せっかくの上天気ですので、遊歩道を歩いて日光浴し、春を満喫しました。
 りゅーとぴあ入りし、スマホで参加登録して列に並びました。開場とともに入場し、自由席でしたので、いつもの2階正面前方に席を取り、この原稿を書きながら開演を待ちました。
 ステージには、小型のオケ席が配置され、オルガン席に明かりがつけられていました。家族連れで賑わうものと予想していたのですが、残念なから予想は外れ、それなりの入りというところでしょうか。家族で名曲に親しむには絶好の機会なんですけど、どうしたんでしょうね。まあ、その分、ゆったりと聴くことができましたけれど。

 拍手の中に団員が入場。新潟のオケで活躍している人たちが結集しての臨時編成のオケで、サイズとしては小型で、弦5部は、6-5-5-5-3です。コアマスは誰かは確認できませんでした。指揮は、地元放送局でプロデューサーとして活躍している坂井さんです。こういうイベントには欠かせない指揮者です。司会のフリーアナウンサーの水島さんのMCで、ブログラムが進められました。

 1曲目は、ワーグナーのニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲です。抜粋の演奏でしたが、小型のオケながらも、迫力あるオーケストラサウンドを作り出して、挨拶代わりの演奏としては素晴らしい演奏でした。

 続いては、オーケストラの楽器紹介のコーナーです。ベートーヴェンの第九の第4楽章の歓喜の歌のメロディーに載せて、弦楽器、木管楽器、金管楽器が順にメロディーを演奏し、打楽器だけフィナーレ部分を演奏。最後は全員でフィナーレを演奏しましたが、これがいい演奏で、全曲聴きたくなりました。

 続いてはベートーヴェンの交響曲第7番の第1楽章のカット版です。これも軽快な音楽で躍動感を感じさせて、良くまとまっていたと思います。

 次のブラームスのハンガリー舞曲第5番も、緩急のアクセントも鮮やかに、踊りだしたくなるような生き生きとした音楽で楽しませてくれました。

 指揮者体験コーナーでは、会場から3人の子供さんがステージに上がって、このハンガリー舞曲第5番の2拍子のリズムを見事に指揮して沸かせました。

 最後はパイプオルガンも加わってのエルガーの威風堂々です。りゅーとぴあが誇るパイプオルガンの紹介を兼ねて、まずバッハのトッカータとフーガの冒頭を演奏したあと、威風堂々を迫力一杯に演奏しました。オルガンも加わっての迫力ある演奏。切れもあって、アンサンブルもバッチリ。本日最高の演奏でした。

 アンコールは、もちろん定番のラデツキー行進曲。こういうコンサートには欠かせない曲ですね。手拍子も抜かりなく、楽しく盛り上がって終演となりました。

 もっとたくさんの子供たちに集まってほしかったですが、オーケストラの楽しさを知るには良い企画だったと思います。臨時編成のオケもしっかりしていました。来年も楽しみにしましょう。

 北陸の楽都・金沢では盛大な音楽祭が開催中です。新潟では地味に音楽ウィーク。まあ、文化的基盤が違いすぎますので望むべくもないのですが、身の丈に合ったイベントを楽しみましょう。そういえば、ラ・フォル・ジュルネ新潟というイベントが昔あったんですよねえ・・。
 
 

(客席:2階C2-9、¥1000)