今日は秋分の日。台風が日本海を通過中。温帯低気圧に変ったものの、強風が吹き、フェーン現象で気温は34℃超え。昨日から10℃くらいも気温が上昇し、体はついていけません。
午前中は5月に亡くなった愛猫の墓参をし、ゆっくりと昼食をとった後、西区のカトリック青山教会へ行き、日頃の悪行を悔い改め、懺悔してきました。
という気持ちもないわけではありませんが、山本真希さんのチャリティーオルガンコンサートに参加してきました。この教会には、2011年に日本オルガン社製のBENEDIKT
T-223 という24ストップの教会型電子オルガンが導入され、以後毎年山本真希さんによるチャリティーオルガンコンサートが開催されており、今回が9回目になります。私は2014年、2015年と参加させていただきましたが、その後ご無沙汰し、今年は4年ぶり3回目となります。
玄関でスリッパに履き替え、募金箱に寸志を入れて聖堂へ。ステンドグラスが美しい三角屋根の聖堂の正面には大きな十字架が掲げられ、その下に十字架に架けられたイエス像があって、気持ちが引き締まります。中央にオルガンが設置されており、これまでと同様に、オルガンに近い中央前方に席を取りました。
主催者挨拶と新潟いのちの電話理事長による挨拶があったあと、山本さんが私のすぐ横を通って入場。メロディは良く聴きますが、曲名は知らなかった「トランペット・ヴォランタリー」で開演し、以後、山本さんの分かりやすい曲目解説を交えながら演奏が進められました。
2曲目の「騎士の歌によるディフェレシアス(変奏曲)」は、偶然にも昨日の山際さんのコンサートでも取り上げられており、信長や秀吉が聴いたかもしれない曲です。
電子オルガンではありますが、助手によるスイッチ操作で多彩な音色を作り出し、パイプオルガンと遜色ない音響と迫力で楽しめました。教会の聖堂という雰囲気もオルガンを楽しむに良かったと思います。
そして何より、山本さんの演奏する姿を眼前で臨み、四肢を大きく動かしながら演奏する様は曲芸的ですらあります。聴く分では穏やかな曲の「主よ、人の望みの喜びよ」も、足鍵盤で低音のメロディを演奏する姿は大変そうでした。手足で別々のメロディを難なく弾くオルガン奏者の脳機能は、どうなっているんだろうと興味深く思われます。
前半の演奏を終え、山本さんが一旦退場し、教会の牧師さんの挨拶があり、その後カトリック青山教会の聖歌隊による演奏が行われました。
男声は2人だけでしたが、オルガンを伴奏にして、美しいハーモニーが聖堂に響き渡り、心は清められ、癒されました。なお、オルガン演奏は山本さんのサポートをした教会のオルガニストが務めました。
再び山本さんが登場し、後半はバッハの「クラヴィーア練習曲集第3部」からの曲です。司会者により曲目紹介があった後演奏が進められました。ちなみに、この練習曲集は、12月に開催される山本さんのリサイタルでも取り上げられます。
前奏曲を演奏した後、コラールの3曲が聖歌隊としても歌った司会者による言葉をはさんで演奏され、最後のフーガで終えました。
教会という厳かな空気の中で聴くにふさわしい曲であり、心に染みる音楽により、静かな感動が湧き上がってきました。
アンコールに「アメイジング・グレイス」をしっとりと演奏し、花束贈呈が行われて山本さんが退場し、コンサートは終演となりました。
教会で聴くオルガンはやはり違いますね。コンサートホールとは違った気持ちの持ちようもあり、心への響き方も違います。
そして何より山本さんの素晴らしさ。人柄の良さがにじみ出るような音楽に癒されました。遠くでかすむようなホールのオルガン席でなく、私のすぐ前で弾く山本さんは魅力倍増です。12月のリサイタルも聴きに行けるようスケジュール調整したいと思います。
(客席:中央3列目、寸志) |