毎年この時期に開催されている新潟県内の少年少女合唱団の合同演奏会です。冬に新潟市近郊のジュニア合唱団が集まる「にいがたジュニアコーラスフェスティバル」が開催されていますが、それと並んでジュニア合唱をまとめて聴くことができる貴重なイベントです。
この合同演奏会は県内持ち回りで開催されており、毎年聴きに行くことはできませんが、今回は新潟市の開催でしたので、2014年の第37回以来久しぶりに聴かせていただくことにしました。
昨日から始まった新潟まつりで、街は賑わっていました。白山神社には露店が並び、海外の人たちもたくさんおられました。新潟の夏を楽しんでほしいですね。例によって、上古町の楼欄で冷やし中華大盛りを食べ、りゅーとぴあに向かいました。
短い開場待ちの列に並び、2階正面に席を取りました。混み合うかと思ったのですが、それほどではなく、その分ゆったりと楽しむことができました。
開演時間となり、まずはステージ前の客席に左右に分かれて座っていた合唱団員が立ち上がって反対を向き、1階席後方の海野先生の指揮(ピアノ:斎藤さん)で、「歌はともだち」が歌われました。
これがきれいなハーモニーで、早くもジュニアの歌声に魅了されてしまいました。左右の二部合唱のステレオ効果が抜群で、残響豊かなホールに歌声がこだまし、透き通った歌声に汚れきった私の心が洗われました。これを聴いてもう満足とすら思うほど。良かったです。
オープニングの後は、ホストである新潟市ジュニア合唱団のメンバーによる司会により、各合唱団の個別の演奏です。
トップバッターは新潟県央ジュニア合唱団“ブレーメン”です。指揮はソプラノで何度か歌を聴かせていただいたことがある櫻井先生で、ピアノは何と品田真彦さんでした。団員のほか、櫻井先生、品田さんともにお揃いの青いTシャツ姿でした。
まず12人という小編成で「地球は歌うよ」が歌われました。各人の頑張りがあり、少人数ならではの透明感のあるハーモニーがきれいでした。
続いて6人が加わって総勢18人となり、「たのしいうたメドレー」と3月の演奏会で上演されたという合唱ミュージカルからの抜粋が歌われましたが、団員の熱い思いが伝わるパフォーマンスでした。男子は2人だけでしたが、歌声は良く聴こえ、いい仕事をしていました。小粒ながらも聴き映えのある演奏でした。
次は長岡少年少女合唱団です。最初は5年生以上の22人で3曲歌われました。15日から姉妹都市のホノルルに遠征して歌う曲目とのことであり、十分に練習が積まれているものと思われ、素晴らしいハーモニーに魅了されました。クリスタルのように透明で、光り輝く歌声。見事な仕上がりであり、ホノルルの皆さんを感動させること間違いなしです。
続いて年少者12人が加わって、総勢34人で「のはらうた」を楽しく歌い、長岡ゆかりの名曲「空を見上げてごらん」が歌われ、感動の涙がこみ上げてきました。何も言うことはありません。素晴らしかったです。
休憩をおいて、新潟市ジュニア合唱団です。先月の定期演奏会の前半の演目の抜粋を、役付の団員の衣裳もそのままに、明るく楽しく再演しましたが、泣かせどころのツボはおさえて、感動のステージとなりました。この辺はさすがですね。
最後は新潟市ジュニアオーケストラを迎えて、2曲演奏されました。実はこれを聴くのが一番楽しみでした。これがなければ他の演奏会に行ったかもしれません。
2曲とも春のスプリングコンサートで演奏された曲で、私を泣かせるためにプログラミングされた曲じゃないかと思ってしまいます。
オケの編成はかなり小型で、その中に指導者のお姿もありました。オケは目立ちすぎず、合唱の伴奏に徹していましたが、歌もオケもいい演奏でした。
この2曲はどちらも名曲ですね。特に「幸せはすべての人に」は、何度聴いても涙が出てきます。「明日の朝、神様がいらっしゃるよ」と並んで、宮川彬良さんの最高傑作ではないでしょうか。
定番となったBELIEVEで終演となりましたが、各合唱団ともそれぞれの個性を発揮して、素晴らしいステージで楽しませてくれました。無料で感動をいただき感謝します。
今年の出演は3団体と少なかったですが、これからのジュニア合唱の発展を祈りたいと思います。
(客席:2階C3-11、無料) |