東響ロビー・コンサート コントラバス・デュオ
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2018年5月13日(日) 13:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール ホワイエ
 
コントラバス: 久松ちず、渡邉淳子
 


ロンベルグ:ソナタ より 第2楽章、第3楽章

オズボーン:グルーブス・フォー・レイ

ボッテシーニ:グラン・デュエット 第3番 より 第1楽章、第2楽章

 東京交響楽団新潟定期演奏会の日に恒例のロビーコンサートです。東響の奏者たちの演奏を至近距離で聴ける貴重な機会であり、演奏の質の高さも魅力です。毎回様々な楽器の演奏を聴かせてくれますが、今回はコントラバス二重奏です。

 小雨が降る中、りゅーとぴあに到着。チラシ集めをして、おもむろにロビーに向かいました。コントラバスを抱えた二人が登場して、ロンベルグのソナタで開演しました。
 久松さんは右側で椅子に座っての演奏で、渡邉さんは左側で立っての演奏でした。ふくよかで柔らかなコントラバスの音が心地良くホワイエに響き渡りました。
 渡邉さんが主にリズムを刻み、久松さんがメロディを奏でました。大きなコントラバスから湧き上がる音楽の泉に身をゆだねました。

 久松さんの挨拶と曲目紹介があり、次はオズボーンのグルーブス・フォー・レイです。偉大なジャズ・ベーシストであるレイ・ブラウンを偲んで作られた曲だそうです。ジャジーな演奏でありながらも、優雅に、上品さを失わずにスイングしていました。さすが東響という感じでした。

 最後は渡邉さんの曲紹介があって、ボッテシーニのグラン・デュエットが演奏されました。コントラバスの名手の作曲だけあって、超絶技巧を駆使した聴かせどころ満載でした。ゆったりとした第1楽章、疾走するような第2楽章と、たっぷりと楽しませてくれました。

 コントラバスの二重奏という珍しい演目を聴かせていただいて、大いに楽しめました。メロディを奏でて独奏楽器として活躍する機会がないコントラバスですが、東響が誇る女性コントラバス奏者の妙技により、コントラバスの魅力を届けてもらいました。

 

(無料)