313 ルネ・マルタンのル・ク・ド・クール
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2017年4月30日(日) 16:15 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
クシシュトフ・メイシンゲル(ギター)
ポーランド室内管弦楽団
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タンゴ:アストル・ピアソラへのオマージュ

ピアソラ:「トロイロ」組曲 から バンドネオン

ピアソラ:天使のミロンガ

ピアソラ:リベルタンゴ

ピアソラ:ソレダッド(孤独)

ピアソラ:五重奏のためのコンチェルト

(アンコール)
ディアンス:タンゴ・アンスカイ
ピアソラ:五重奏のためのコンチェルト より フィナーレ
    
 
 

 LFJ恒例のルネ・マルタンのル・ク・ド・クールです。マルタンさんおすすめのプログラムですが、メイシンゲルのギターとポーランド室内管弦楽団の共演です。

 ポーランド室内管弦楽団といってもシンフォニア・ヴァルソヴィアのメンバーと重なっており、全く別の団体というわけではありません。
 弦5部は5-4-3-2-1と編成は小さく、ヴァイオリンが左右に分かれる対向配置で、チェロが左、ヴィオラが右、コントラバスが正面後方に配置しました。ギターは中央で、演奏しながら指揮もしました。

 最初にマルタンさんの挨拶があって、曲間にギターのソロがあるので、拍手はすべてが終わってからにしてほしいとの要請がありました。

 ギターの独奏に始まって、各曲が演奏されましたが、マルタンさんの話の通り、曲間はギターソロでつながれて、全体がひとつの曲のように構成されていました。

 情熱と哀愁ただようタンゴ。ナントでのLFJでも演奏されたそうですが、感動的な演奏であり、スタンディングオベーションとなりました。これほどの盛り上がりは今年のLFJ新潟で一番だったと思います。

 拍手は鳴りやまず、タンゴ・アンスカイを演奏しましたが、ホールの興奮は収まらず、五重奏のためのコンチェルトの終末部をもう一度演奏して終演となりました。

 当初は東欧のオケとタンゴの組み合わせは違和感を感じましたが、そんなことは全くなく、私の思い違いで、反省しました。
 ギターを弾きながら指揮をしたメイシンゲルさんは、相当なベテランとばかり思いましたが、1984年生まれとのことですので、まだ33歳というのは驚きでした。すばらしいアーチストを知ることができて良かったです。

 
(客席:2階D1-15、¥2000)