311 無添加純正!これが音楽の自然食品
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2016年4月30日(土) 11:15 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
宮川彬良&アンサンブル・ベガ
鈴木愛美(ソプラノ)
新潟市ジュニア合唱団
:
デーレ・宮川彬良:「すみれの花咲く部屋」
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」第1楽章
ヴェルディ:ああ、そは彼の人か〜花から花へ〜歌劇「椿姫」より
ヴェルディ:乾杯の歌〜歌劇「椿姫」より
岡本おさみ/宮川彬良:
  明日の朝、神様がいらっしゃるよ〜ミュージカル「シャンポーの森で眠る」より
  飛び散る火の粉は花吹雪〜ミュージカル「大いなる遺産」より
  幸せはすべての人に〜ミュージカル「家なき子」より
グリエール:コロラトゥーラソプラノと管弦楽のための協奏曲 第2楽章より
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
プッチーニ:「誰も眠ってはならぬ」〜歌劇「トゥーランドット」より
 
 

 能楽堂からコンサートホールへ移動し、宮川彬良&アンサンブル・ベガと新潟が誇る至宝・新潟市ジュニア合唱団と鈴木愛美さんの共演です。
 3階席にも客が入って、なかなかの集客となりました。今日もセット券を買ってありますので、これからのコンサートホールでの公演は全て同じ席になります。

 実はプログラム的には今年のLFJで、密かに一番楽しみにしていました。ジュニアファンの私としましては、聴かないわけにはいきませんから。

 昨夜同様に、開演時刻とともに照明が落とされ、暗い中に奏者が登場しました。最後に宮川さんが登場したところで照明がつけられ、テーマ音楽である「すみれの花咲く部屋」で開演しました。

 毎度のことながら、各奏者の技量は卓越しており、攻めの音楽を聴かせてくれます。全員で9人という小編成であることが信じられません。
 「田園」も、オーケストラの演奏に引けをとらない仕上がりでした。宮川さんの編曲のなせる業でしょう。ヴェルディの名曲を演奏し、いよいよジュニア合唱団の登場です。
 
 新潟で上演された宮川さん作曲のミュージカルの名曲が歌われましたが、ジュニアの澄み切った歌声には心が洗われます。3曲歌われましたが、ソロで歌った団員の歌唱がすばらしく、感動で胸がいっぱいになりました。今回は男の団員も大活躍でした。

 ジュニア合唱団の歌声のすばらしさ、曲のすばらしさ。特に「幸せはすべての人に」は聴くたびに泣かずにいられません。今年のLFJで涙があふれ出たのはこの公演だけでした。
 どんなに世界的な演奏家であっても、このジュニアの歌声にはかなわないでしょう。本当に涙が込み上げてきますから。まさにジュニアマジックです。

 続いては新潟が誇る歌姫・鈴木愛美さんの登場です。見事なコロラトゥーラソプラノは益々磨きがかかり、魅了されてしまいました。たった1曲というのは残念でしたが、実力を遺憾なく発揮され、ますますファンになってしまいました。

 最後はオペラの名曲を2曲演奏して終演となりましたが、内容の濃い、すばらしいプログラムでした。ジュニアも鈴木さんも良かったですが、それを引き立てた宮川さんの力の偉大さを感じずにはいられません。

 「無添加純正!これが音楽の自然食品」というこのコンサートのテーマが良く理解できる期待通りの内容に大満足でした。

 内容豊富で、終演時間が遅れたため、次の会場へと急ぎました。 

 

 
(客席:2階D1-18、¥1500)