昨夜は宴会で某所に宿泊。一旦帰宅して、午後は仕事で市内の別のホテルでの会合。そんなわけで、このコンサートには行きたくても行けないとあきらめていたのですが、会合が予定より早く進行し、ぎりぎり開演に間に合いそうでしたので、大急ぎでイタリア軒へと向かいました。
このコンサートは新潟イタリア協会主催で、コンサート名のように、今年8月24日に中部イタリアで発生した地震の復興支援のためのチャリティコンサートです。
出演は、新潟出身あるいは縁のある音楽家により結成された新潟ARS NOVA の皆さんです。小中学校への巡回演奏などで活躍し、今年が結成10周年とのことで、その記念コンサートにもなっています。
実は2009年8月、2011年9月にも、同じ趣旨のチャリティコンサートが開催されており、そのときも新潟ARS
NOVA の皆さんが素晴らしい演奏を聴かせてくれ、特にソプラノの山下尚子さんの歌声に虜になりました。
新潟ARS NOVA のメンバーは新潟を代表する音楽家がずらりと揃っており、オールスターメンバーともいえます。名前を見ているだけでわくわくしてしまいます。
新潟イタリア協会主催の会ですので、当然ながら会場はイタリア軒。新潟でイタリアといえばここですものね。息を切らして3階の大宴会場であるサンマルコに到着。当日券を買って入場し前方左に席を取りました。
宴会場ですの、音楽を聴く環境とは微妙に違いますが、前方にステージが作られていました。客席にはイタリア協会関係者と思わしき上品そうな方々が多く、関係者でもない私はアウェイ感を感じましたが、音楽を楽しませていただき、チャリティにも貢献することにしました。
主催者の挨拶の後、メンバーがステージに登場し、アイーダで開演しました。左側に弦、右側に管楽器、後方にピアノが並び、ミニオーケストラともいえそうな編成です。コンマスは廣川さんです。
閉じられていた入り口の扉が開き、藤井さんがトランペットを吹きながら入場し、大きな拍手が贈られました。
その後は山下尚子さんのMCで演奏が進められましたが、山下さんのマスカーニとプッチーニのアリアは圧倒されるような素晴らしさで、ブラボーも贈られました。やはり素晴らしい歌い手ですね。
木管五重奏にトランペット、コントラバスという編成でのリベルタンゴ、箏とヴァイオリン、チェロ、コントラバスの四重奏でのオブリビオン、十七弦とヴァイオリン、チェロの三重奏での真田丸と、曲毎に編成を変えて楽しませてくれました。
休憩の後は、弦楽五重奏をバックにして、石井さんによるショパンの協奏曲。抜粋版でしたが、石井さんの演奏を聴けてよかったです。今度はフルオーケストラとの共演に期待したいです。
続いてソプラノにフルート、ピアノで2曲演奏され、再び山下さんの歌声に酔い、弦のメンバー全員とピアノでのひまわりにうっとりとしました。このとき佐々木さんはヴィオラで参加されていました。
メンバー全員が揃い、藤井さんのトランペットでゴッドファーザーを演奏し、大きな喝采を受けた後、威風堂々をまさに迫力いっぱい堂々と演奏し、アンコールに山下さんがプッチーニをしっとりと歌って終演となりました。
さすがに場数を踏んでいる芸達者な面々ですので、演奏はこなれたものです。曲毎に編成がコロコロ変わり、落ち着かない印象もありましたが、多彩な演目を聴けてよかったです。なによりもこれだけのメンバーが一堂に会するというのは素晴らしいですね。
その後は協会関係者は夕食会があったようですが、部外者の私は、イタリア中部地震の復興と新潟イタリア協会の発展を祈念しつつ会場を後にしました。
(客席:2列目左、当日券¥3500、チャリティ込み) |