新潟シューベルティアーデ シューベルトの歌曲 その世界を味わう Vol.8
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2016年2月28日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 スタジオA
 
田辺千枝子(ソプラノ)、中森千春(メゾソプラノ)、高橋宣明(テノール)、佐藤 匠(バリトン)
栄長敬子、片桐寿代、八子真由美(ピアノ)
 
晩年の作品より

  セレナーデ D889 (中森、八子)

  泣く D926 (高橋、栄長)
  アレンデ D904 (高橋、栄長)

  漁師の歌 D881 (佐藤、片桐)
  十字軍 D932 (佐藤、片桐)
  シルヴィアに D891 (佐藤、片桐)

  秘めた愛 D922 (田辺、片桐)
  リュートに寄せて D905 (田辺、片桐)
  臨終を告げる鐘 D871 (田辺、片桐)

  わがゆりかごの前で D927 (中森、八子)

(休憩15分)

歌曲集 《白鳥の歌》 より

  セレナーデ D957-4 (高橋、栄長)
  旅の宿 D957-5 (高橋、栄長)

  愛の使い D957-1 (田辺、片桐)
  別れ D957-7 (田辺、片桐)

  都会 D957-11 (中森、八子)
  海辺にて D957-12 (中森、八子)
  影法師 D957-13 (中森、八子)

  アトラス D957-8 (佐藤、栄長)
  鳩の便り D965A (佐藤、栄長)

(アンコール)アヴェ・マリア (全員)

 毎年恒例の新潟シューベルティアーデの公演です。歌曲に馴染みのなかった私でしたが、この公演を聴くようになってから、歌曲のすばらしさに目覚め、毎年楽しみにしています。出演者は毎回微妙に変化があるところも興味深いです。
 毎回チケット完売の人気公演であり、今年も早めにチケットを確保していました。毎回テーマが決められていますが、今年は「晩年の作品を集めて」と題してプログラムが組まれています。

 開場とともに入場し、最前列正面左寄りに席を取りました。椅子はびっしりと並べられ、満席の大盛況となりました。壁にはこれまでの公演の歴史が投影されていました。

 時間となり、中森さん、高橋さん、佐藤さん、田辺さんと、順に演奏が進められました。いずれもすばらしい歌声で、歌曲が苦手な私も、シューベルトの世界に誘われ、引き込まれました。サポートする3人のピアニストも個性があって楽しめました。

 4人とも良かったですが、年毎に熟成されて安定感が増している中森さんに感銘し、暫くぶりに復帰した高橋さんの「旅の宿」の熱唱には心が揺さぶられました。

 アンコールは全員でアヴェ・マリアでした。片桐さんはピアノ、八子さん、栄長さんは歌で参加し、心洗われるようなハーモニーにうっとりと聴き入り、感動の中に終演となりました。

 毎回周到な準備の下に開催され、配布される歌詞の対訳や解説などは資料として貴重です。来年の開催予定が発表され、第10回の記念公演の曲目の希望調査もありました。今後ますますの発展が期待されます。
 
 

(客席:正面1列目、1500円)