新潟交響楽団第12回室内楽演奏会
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2016年2月6日(土) 14:00  だいしホール
 
 
1.ポリンキー (オーボエ&クラリネット&ファゴット)
  J.S.バッハ: トリオ・ソナタ ニ短調 BWV527より 第1楽章

2.L‘Arc en Ciel Cb (コントラバス・アンサンブル)
  フンク: アダージョとアルマンド

3.セロリ・ストリングス (チェロ・アンサンブル)
  賛美歌「久しく待ちにし主よとく来たりて」、「主よ御許に 近づかん」
 
4.薪の束 (ファゴット四重奏) 出演者急病のため中止
 
5.エビッツァ (クラリネット&チェロ&ピアノ)
  ベートーヴェン:三重奏曲「街の歌」より 第1・2楽章

(休憩:10分)

6.いずみクインテット (クラリネット&弦楽四重奏)
  モーツアルト:ク ラリネット五重奏曲イ長調 K.581より 第1・4楽章

7.かたつむりが唄えば (ホルン六重奏)
  シュティーグラー: リューツォの荒々しい狩
  「緑本」より:ホルンが奏でるドイツ・オーストリアの旅

8.潟響木管五重奏団 (木管五重奏)
  タファネル:木管五重奏曲より 第1楽章

9.バッハ・グリーンアンサンブル (管弦楽)
  J.S.バッハ:管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV1066より 序曲

 毎年恒例になった新潟交響楽団の室内楽演奏会です。各奏者の演奏技術向上と、アンサンブルの向上を目的に始められた催しですが、早いもので12回目となりました。3月の新潟リングアンサンブルの演奏会とともに、新潟の春を呼ぶ風物詩となっており、毎年楽しみにしています。

 雪模様の中、ホールに到着し、開場とともに入場しました。前方左手のいつもの席に着きました。客の入りは例年通りでしょうか。団長の挨拶の後、開演となりました。

 最初はオーボエ、クラリネット、ファゴットによる三重奏(トリオ・ダンシュ)で、三つのリード楽器が寄り添いながら、緊張感の中にも心地良いハーモニーを生み出し、トップバッターの重責を果たしました。
 二番目はコントラバスの四重奏。巨体から繰り出される重低音に、繊細な調べが重乗し、優しさで癒してくれました。
 続いてはチェロの10人によるアンサンブルです。賛美歌を2曲演奏しましたが、繰り出される音のうねりに揺り動かされるようでした。
 次はファゴットの四重奏の予定でしたが、インフルエンザで出演できない奏者がいて中止となりました。ダースベイダーのテーマは聴きたかったので残念でした。
 前半最後は、クラリネット、チェロ、ピアノの三重奏です。各奏者とも安定感があり、音色も美しく、三人の作り出すハーモニーに酔いしれました。

 短い休憩後の後半は、クラリネット五重奏曲で始まりました。美しいクラリネットの調べと、繊細な弦楽四重奏が絡み合って、モーツァルトの美しい音楽を楽しませてくれました。
 次はホルンの六重奏。これがホルンだと言わんばかりの雄たけびに心も弾み、その後は一転して名曲のメドレーで癒してくれました。
 続いては木管五重奏。ファゴットの心地よいリズムに乗って、各楽器が美しいハーモニーを醸し出し、木管楽器の魅力を再認識させてくれました。
 そして最後は管弦楽です。弦五部は6-4-3-2-1で、これにオーボエ2とファゴットが加わります。山下さんのきびきびした指揮の下、美しいバッハの音楽を聴かせてくれました。厚い弦楽アンサンブルの中から管楽器の調べがきれいであり、最後を飾るにふさわしい豪華な演奏でした。

 小編成の室内楽ということで、各奏者の技量がさらけ出されるスリルあふれるコンサートです。出演される皆さんも大変だと思うのですが、こういう機会を利用して演奏技術を磨いていくというのは素晴らしいと思います。
 手作り感あふれるコンサート運営も気持ち良かったです。毎年無料で聴かせていただいて感謝申し上げます。会場には私の知人が多数おられました。皆さん楽しみにしているんですね。来年も続けていただきますようにお願いしたいと思います。
 
  

(客席:F-6、無料)