今年最後のコンサートとなりました。今日はコンサートホールでキエフ国立フィルハーモニー交響楽団の公演があり、そちらにしようかとも思ったのですが、この公演を選んでしまいました。新潟が誇る丸田さんということでなく、美女3人に魅かれたというのが正直な理由です。
ビジュアルも重視する私ですので、早めに会場入りし、中正面最前列に席を取りました。両サイドに空席はありましたが、年末のあわただしい時期としましては、なかなかの客の入りではないでしょうか。
開演時間となり、水色、ブルー、黒と、艶やかなドレスに身を包んだ3人が能舞台に登場し、遅れて白シャツの丸田さんが駆け足で登場しました。1曲目の「ランニング」という曲に合わせた演出だったようですが、気づいた人は少なかったようです。
丸田さんのMCで、演奏場所を入れ替えながら、フルートの四重奏が演奏されましたが、それぞれが実力者ですので、すばらしいアンサンブルです。美しい3人に見とれながら聴いていましたが、演奏も、視覚的にも大満足でした。
前半最後の「ボレロ」は圧巻。水島さんがバスフルート、丸田さんがピッコロを演奏しましたが、原曲の良さを失わない、すばらしい演奏でした。
後半は、皆さん衣装換えして登場しました。最初は美女3人によるフルート三重奏で2曲演奏されました。フルート界では定番の曲のようですが、3人の技量が見事に発揮され、聴き応えする演奏にうっとりとしました。
続いて赤シャツに着替えた丸田さんによるピッコロ・ソロが演奏されました。篠笛のようなピッコロの音色に感銘しました。
その後は再びフルート四重奏で、猫の様子を描写したベルトミューの「猫」を軽やかに演奏し、最後はラヴェルの「クープランンの墓」で〆ました。水島さんのバスフルート、丸田さんのピッコロが良い味付けになって、楽しませていただきました。
アンコールは、もうすぐ正月ということで、「春の海」が演奏されましたが、尺八の味わいを醸し出していた丸田さんの渾身の演奏に圧倒されました。
最近、フルートのコンサート聴く機会が多いのですが、新潟のフルート界の層の厚さに驚きます。その中にあって、今日の3人の美女は、演奏もさることながら、視覚的にもトップにいるのではないでしょうか。美しい人が奏でる音楽は、より一層胸に響いてきます。幸福な時間を過ごすことができて、感謝したいと思います。
(客席:中正面3-12、¥2500) |