ルベン・シメオ トランペット・リサイタル
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2015年2月8日(日) 14:00  だいしホール
 
トランペット:ルベン・シメオ
ピアノ:下山静香
 

P.アルトーラ(J.V.シメオ・編):コンチャ・フラメンカ
J.V.シメオ:トランペットとピアノのためのカプリーチョ
I.アルベニス:タンゴ ニ短調 (ピアノソロ)
I.アルベシス:コルドバ (ピアノソロ)
R.チャピ(J.V.シメオ・編):セベデオの娘たち
N.リムスキー=コルサコフ(J.V.シメオ・編):熊蜂の飛行

(休憩20分)

A.ララ:グラナダ
D.deセヴラック:ショパンの泉(ピアノソロ)
E.コート/A.ペスタロッサ(岩井直溥/J.V.シメオ・編):ハリー・ジェームスに捧ぐ
M.M.ポンセ:バラーダ・メヒカ−ナ (ピアノソロ)
C.フランソワ&J.ルヴォー:マイ・ウェイ

(アンコール)
メンデス:マカレナの聖母
ジュナン:ベニスの謝肉祭
 
 

 毎年恒例の第四銀行主催の「だいしライフアップコンサート」です。毎回期待を裏切られることはなく、楽しませていただいております。
 今年はルベン・シメオ。スペイン出身の弱冠22歳という若きトランペット奏者です。とはいえ、私は全く予備知識はなく、期待を持ってコンサートに臨みました。

 早めに開場待ちの列に並び、いつもの席に席を取りました。学生は500円ということもあってか、吹奏楽をしていそうな女学生が多数おられました。

 黒シャツ姿のシメオさんが、薄紫のドレスが麗しい下山さんとともに入場し、開演です。いきなりの超絶技巧で満員の聴衆を驚かせ、以後途中でピアノソロを交えながら演奏が進められました。

 演奏は期待に違わぬもの。柔らかなサウンドに超絶的なテクニック。天に突き抜けるかのようなハイトーンの美しさ。南ヨーロッパの地中海の日差しを感じさせるような明るい曲が続きました。ただただ聴きほれるばかりでしたが、なぜか心に響くものはなく、感動するまでには至りませんでした。

 うまいばかりでは、偏屈者の私の心は開かれません。ホールはブラボーの嵐。アンコールを演奏しても拍手は鳴りやまず、いつしか手拍子に変わり、トランペットだけでアンコールをもう1曲演奏して終演となりましたが、個人的には感動はイマイチでした。

 冷静に考えれば、この若さで、これほどの演奏をするなんて、やはり只者ではありません。今後の活躍が楽しみです。

 今後の「だいしライフアップコンサート」の案内が挟み込まれていましたが、8月23日(日)に森麻季、10月18日(日)には朴葵姫のコンサートが開かれます。これも楽しみですね。


   
(客席:E-6、¥2000)