LFJ新潟2013の開幕公演です。席は1階前方正面、S席エリアのなかなか良い席です。昨年は端ばかりでしたから、良かったです。
今回の演奏はオーヴェルニュ室内管弦楽団ですが、全く初めてです。オケの編成は弦5部が8-5-4-4-2という小編成で、指揮台は使用されませんでした。アーチスト紹介では21人の奏者からなると書かれていましたので、エキストラが加わっているものと思います。
フィガロで開演しましたが、軽快で気持ちよい演奏でした。小編成のため音の厚みがなく、潤いには欠けましたが、演奏そのものは良かったです。先週のプレ公演の潟響の演奏よりどれほど良いかは微妙ではありますが。
ピアノが中央に運び込まれて、続いては、21番の協奏曲です。上が赤と下がグレーのドレスのケフェレックさんが登場。還暦のような赤が似合っていました。ケフェレックさんは久しぶりになりますが、相変わらずチャーミングなおばさんですね。ピアノもオケも軽快で、メリハリがあって良かったです。ケフェレックさんは楽譜を見ながらの演奏でしたが、洗練された上品さも感じられました。
ピアノが片付けられて、管楽器に日本人のエキストラが加わり、最後は「ハフナー」です。早めのテンポでグイグイと引き込み、気持ちの良い演奏でした。オケの質としては特に素晴らしいことはなく、アンサンブルに雑な面もありましたが、席が前方のため、各奏者の直接音がよく聴こえたためかもしれません。指揮者のヴェセスは初めてですが、指揮棒なしでのキビキビとした指揮ぶりで楽しませてくれました。
カーテンコールの最後に、全員で礼をして終演となりました。序曲、協奏曲、交響曲と、フル構成のプログラムで充実しており、開幕を飾るにふさわしい贅沢なコンサートでした。
(客席:1階6-20、2000円) |