阿賀に生きるの音楽会 クラシックの部
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2013年11月2日(土) 13:30  新潟市民芸術文化会館 スタジオA
 
 
1.品田真彦(ピアノ)

  ハイドン:アンダンテと変奏曲 Hob.XVII:6
  ショパン:舟歌 op.60

2.おとかぜ(ヴァイオリン/ヴィオラ:佐々木友子、マリンバ:倉澤桃子)

  パガニーニ:カンタービレ
  ラヴェル:ハバネラ形式の小品
  ピアソラ:ブエノスアイレスの冬
  ピアソラ:「タンゴの歴史」より ナイトクラブ

(休憩10分)

3.中村恭子(フルート)、片桐寿代(ピアノ)

  ノブロ:メロディ
  ボルヌ:カルメン幻想曲

4.トリオ・ベルガルモ(Vn:庄司愛、Vc:渋谷陽子、Pf:石井朋子)

  クライスラー:愛の喜び
  ハイドン:ピアノトリオ Hob.XV:25
  ラヴェル:ボレロ

5.映画「阿賀に生きる」の音楽(経麻朗)

  フルート:中林恭子、Vn:奥村和雄、庄司愛、Vla:佐々木友子、Vc:渋谷陽子
  Pf:品田真彦、片桐寿代、マリンバ:倉澤桃子、尺八:鈴木義雄
 
 

 新潟水俣病を扱ったドキュメンタリー映画「阿賀に生きる」の音楽を担当した経麻朗さんが、新潟の音楽家に呼びかけて開催した音楽会です。クラシックの部とジャズの部がありますが、クラシックの部を聴いてきました。

 今日は秋晴れ。太陽がまぶしい快晴の上天気となりました。これからの時期は貴重になる太陽の光を存分に浴びるべく、白山公園を散策し、会場入りしました。紅葉がきれいであり、過ぎ行く秋を満喫しました。

 開場とともに入場し、大胆にも正面最前列に席を取りました。もちろんお目当てはトリオ・ベルガルモです。会場はほぼ満員の盛況となりました。

 経麻朗さんの挨拶で開演。最初は品田さんのピアノ演奏です。誠実な人柄がしのばれるような、きちっとした演奏でした。聴き応えある演奏で、コンサートのスタートを飾るにふさわしかったと思います。

 続いては、おとかぜの二人。ヴァイオリンとマリンバという組み合わせは初めてでしたが、良い味を出していました。音量豊かなマリンバに負けることのない佐々木さんのヴァイオリンが良かったです。最後はヴィオラに持ち替えての演奏で、ピアソラの世界に引き込まれました。

 休憩後は中村さんのフルートと、片桐さんのピアノ。美しい中村さんに見とれながら、フルートの音色に聴きほれました。何せ、最前列ですので、中村さんの息遣いが聴こえすぎるくらいに良く聴こえました。

 次はお目当てのベルガルモ。グリーンのドレスの庄司さん、濃紺の渋谷さん、そして目に鮮やかなショッキングピンクの石井さんが登場して会場からため息が聞こえました。最初は石井さんが曲順を間違えたらしく、やり直しがありましたが、期待通りの演奏で、聴衆をとりこにしていました。十八番といっていいボレロではブラボーの声も聞かれました。

 そして最後は、経麻朗さんが担当した映画「阿賀に生きる」の音楽が演奏されました。石井さんを除く今日の出演者全員に特別ゲストの奥村先生と尺八の鈴木さんが加わって、素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
 「阿賀に生きる」という映画は知ってはいましたが、経麻朗さんがこんないい曲を作っていたなんて知りませんでした。うっとりと、しっとりと聴き入るうちに終演となりました。

 経麻朗さんが話されていましたが、新潟の宝というべき音楽家が結集して、素晴らしいコンサートになりました。新潟を代表する演奏家のガラコンサートとでも言うべき内容で、大満足でした。

 経麻朗さんはステージマネージャーとして大活躍。ご苦労様でした。夜のジャズの部も盛り上がることでしょう。
 


(客席:1列目中央、¥1500)