ドニゼッティ 「愛の妙薬」 ハイライト
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2013年3月10日(日) 17:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
 
ドニゼッティ: オペラ「愛の妙薬」 ハイライト (コンサート形式、ピアノ版)

第1幕

(休憩20分)

第2幕



アディーナ:高橋薫子(ソプラノ)

ネモリーノ:ブラゴイ・ナコスキ(テノール)

ベルコーレ:折河宏治(バリトン)

ドゥルカマーラ:マッテオ・ペイローネ(バス)

ジャンネッタ:中本椋子(ソプラノ)

ピアノ:村上尊志

解説・ディレクター:小鉄和広
 
 

 毎年恒例の、小鉄さんプロデュースによる「りゅーとぴあオペラ劇場オペラコンサート」です。今回は「愛の妙薬」ハイライトです。次の世代を担う日本とヨーロッパの歌手に研鑽と出演の機会を提供し、次世代の成長を応援するのを趣旨としたコンサートとのことで、公演に先立って、高橋さん、小鉄さんによるマスタークラスが3日間に渡って開催されました。

 だいしホールからりゅーとぴあへ移動。ダブルヘッダーは疲れますが、心地よい疲労です。1階席と2階席のみの発売でしたが、客の入りとしては寂しかったです。その分、ゆったりと聴くことができました。

 お馴染みの小鉄さんの挨拶の後開演となりました。オルガンの前にスクリーンが置かれ、歌詞が映し出されました。

 ステージにはピアノとテーブル、椅子があるのみで、ちょっと寂しく殺風景でしたが、出演の各歌手とも、すばらしい歌声と演技であり、オペラの世界に引き込んでくれました。

 高橋さんの歌声は期待通りであり、イタリアから招聘した2人の歌手も声量豊かで、良かったです。そのほか、中本さんも高橋さんに負けない歌い振りでしたが、折河さんの歌声が素晴らしく、イタリア人も顔負けという存在感でした。

 ピアノの村上さんの演奏も賞賛しなければなりません。小鉄さんも話されていましたが、これまでのコンサートのなかで、最も実力者が集まったのではないでしょうか。

 ピアノ伴奏だけの、コンサート形式でのハイライト上演でしたが、オペラの楽しみは伝わってきました。安価な料金で、オペラのエッセンスを堪能できるこの企画は素晴らしいと思います。もっとたくさんの人に聴きに来て欲しいなあと感じました。

 外に出ると寒風が肌に染みます。朝の気温が嘘のような冷え込みです。明日の天気はどうなりますやら・・。
 

(客席:2階D2−26、A席:会員割引:¥2250)