東京交響楽団第76回新潟定期演奏会
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2013年3月3日(日) 17:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:ユベール・スダーン
ヴァイオリン:戸田弥生
ソプラノ:新垣有希子
 


モーツァルト

歌劇《フィガロの結婚》序曲 K.492

ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調K.219「トルコ風」

(ソリストアンコール)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン パルティータ 第2番より サラバンド

(休憩20分)

歌劇《フィガロの結婚》K.492
   〜スザンナのアリア「さあ、ひざまづいて」 「恋人よ、早くここへ」

コンサート・アリア「あなたは今忠実ね」K.217

交響曲 第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
 
 

 昨年11月以来ですので、随分と久しぶりの東響新潟定期です。スタジオ・スガマタでのコンサートを聴き、時間があったので、東堀のコンチェルトでCDを買い求め、りゅーとぴあへと赴きました。
 
 いつものように拍手の中団員が入場。ニキティンさんが登場して、一段と大きな拍手が贈られました。オール・モーツァルトということで、編成は小さく、弦5部は、10-10-8-6-4です。

 スダーンが登場し、最初は「フィガロの結婚」序曲です。軽快で、小気味良い演奏が心地よかったです。

 続いて、緑のドレスの戸田さんが登場して「トルコ風」です。ドレスの前に切れ込みがあり、ちょっとセクシーに感じました。戸田さんを聴くのは、2008年5月に、フランス国立ロワール管弦楽団との共演以来になります。
 演奏は初めは線が細く感じましたが、次第に鳴るようになり、堂々たる演奏だったと思います。アンコールのサラバンドは圧巻。素晴らしいヴァイオリンの音色がホールに響き渡りました。

 休憩後は、編成が小さくなり、弦5部は、8-8-6-4-2となりました。白いお姫様ドレスが美しい新垣さんが登場して、アリアが3曲歌われました。可憐な容姿そのものリリカルな歌声に聴きほれました。

 最後は編成が元に戻って「プラハ」です。好きな曲でもなく、退屈するかと思ったのですが、ピリオド奏法のきびきびと軽快な演奏で楽しませてくれました。ちなみに、トランペットはナチュラル・トランペットだそうです。

 さすがに音楽監督のスダーン。毎回素晴らしい名演を聴かせてくれます。これで平成24年度の東響新潟定期は終わりです。25年度にも期待したいと思います。
 

(客席:2階C5−**、S席:定期会員:¥5500)