新倉 瞳 チェロ・リサイタル
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2013年2月23日(土) 15:00  だいしホール
 
チェロ:新倉 瞳
ピアノ:柘 涼子
 



ボッケリーニ:チェロ・ソナタ 第6番 イ長調 G.4

シューマン:幻想小曲集

ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ長調

(休憩15分)

ウェーベルン:チェロとピアノのための3つの小さな作品 Op.11

シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D.821

(アンコール)
ポッパー:ハンガリー狂詩曲
 
 

 今週は雪が降り続き、寒さ厳しく、これからも大雪が予想されています。でも、もうすぐ3月。これが最後の寒波であってほしいと祈ります。こんな中、昼食を食べたあと、だいしホールへと向かいました。

 第四銀行主催の「だいしライフアップコンサート」は自由席で、いつも開場待ちの長い行列ができるので、早めにホールに行きました。しかし、来場者の出だしは鈍いようで、着いたときには数人の客のみで、列もできていませんでした。その後列ができましたが、列の先頭近くに陣取ることができ、開場後の席選びも選り取りみどり。1列目は気が引けて、2列目正面に席を取りました。

 場内が暗転し、白いドレスの新倉さんと、黒いレースのドレスの柘さんが登場して開演です。最初はボッケリーニでしたが、柔らかな曲調で、ほんわか気分にさせていただき、一気に引き込まれました。その後新倉さんの挨拶がありましたが、今日のプログラムについての説明もあり、好感度満点でした。

 チラシの写真以上に美しく、アイドルとしても十分通用するような可憐な容姿ですが、演奏は力強く、情熱にあふれるものでした。目を閉じて恍惚の表情で弾く様は、若さを感じさせず、堂々たるものでした。まるで音楽の神が舞い降りたかのようでした。

 曲目は、本人も話されていましたが、初めての重量級のプログラムだそうで、ブログを拝見しますと、入念な準備をして新潟入りされたようです。内容も多彩で、聴き応え十分でした。アンコールのポッパーもすさまじい演奏で、会場からもブラボーの声が上がっていました。だいしホールでのブラボーは珍しいように思います。

 最初は、ビジュアル重視のJ-クラシックかと思っていたのですが、とんでもなく、素晴らしい実力の持ち主です。現在バーゼル音楽院に留学中とのことであり、今後益々の活躍が期待されます。

 だいしホール主催のコンサートは外れがありません。25年度のコンサート予定のチラシが折り込まれていましたが、ベン・キムや朴葵姫など、今から楽しみなコンサートがあります。第四銀行に感謝せねば・・・。
 

(客席:B−7、2000円)