りゅーとぴあ・1コイン・コンサート vol.62 哀愁を秘めた“ロシア民謡”
←前  次→
2012年11月24日(土) 11:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ピアノ:エレーナ・クリシェワ
ヴィオラ:ナタリヤ・コンドラティエワ
オーボエ:ユーリ・V・イリン
メゾ・ソプラノ:ワレンチナ・パンチェンコ
 

ムソルグスキー作曲:オペラ「ソロチンスクの市」より ゴバーク (器楽演奏)

ワルラーモフ作曲・コリツォフ作詞:赤いサラファン

ワルラーモフ作曲・コリツォフ作詞:貴方は何処に

ノリンスキー作曲・ズーポフ作詞:懐かしきボルガ

キュッス作曲:アムール河の波 (器楽演奏)

越谷達之助作曲・石川啄木作詞:初恋

平井康三郎編曲:幻想曲「さくらさくら」 (ピアノ独奏)

(休憩10分)

作曲者不詳・イサコフスキー作詞:ともし火

ジャール作曲:映画「ドクトル・ジバコ」より ラーラのテーマ (器楽演奏)

フフォーミン作曲・ボドゥレフスキー作詞:長い道を

ヘルマン作曲・グリビューンカ作詞:黒い瞳

作曲者不詳:コロポチカ (器楽演奏)

作曲者・作詞家不詳:一週間

ラリオーノフ作曲・作詞:カリンカ

(アンコール)
ロシア民謡:カチューシャ
ふるさと
 
 

 多くが平日開催の「1コイン・コンサート」ですが、今回は土曜開催なので、久しぶりに行くことができました。「ロシア民謡」ということで、内容的には興味を持てなかったのですが、今週の土曜日は休みの週なので、せっかくの休日を有効利用するべく聴きに行った次第です。

 相変わらず人気の「1コイン・コンサート」であり、客の入りはかなりのものです。今回は純クラシックではなく、大衆的な内容なので、熟年の女性方が多いように思われました。

 今日の出演者は、「カチューシャ」というロシア人の演奏グループですが、日本でご活躍のようです。ピアノ、ヴィオラ、オーボエにメゾ・ソプラノという変わった編成です。

 器楽演奏で開演し、その後、メゾ・ソプラノのパンチェンコさんの流暢な日本語による進行で、歌を3曲、その後器楽演奏を挟んで、日本の歌曲を1曲、さらにピアノ独奏が演奏されました。

 休憩後は色鮮やかなロシアの民族衣装に着替えて登場し、今度はピアノのクリシェワさんの流暢な日本語の案内により進行されました。前半同様に、器楽演奏をはさみながら演奏が進められましたが、日本でおおなじみの曲では手拍子も入り、会場の皆さんもお楽しみのようでした。アンコールは日本語で歌い、会場と盛り上がりました。

 ということで、肩の凝らないコンサートで楽しめましたが、演奏水準としてはそれほどでもないように感じました。昔、まだ日本が今より元気だった頃、笹神村(現・阿賀野市)に「新潟ロシア村」というテーマパークがありました。その中にマールイ劇場というホールがあって、そこでロシア民謡の上演が行われていましたが、レベル的にはそのあたりじゃないでしょうか。
 まあ、芸術性がどうの、演奏技術がどうのという趣旨の公演じゃないので、楽しめて良かったというのが全てと思います。

  終演後はサイン会が行われ、賑わっていました。たくさんの集客があって良かったと思います。これで今シーズンの「1コイン・コンサート」は終わりです。来年度はどのようなプログラムが組まれるのか楽しみです。ただし、平日は行けないのが残念です。
  

(客席:2階C4−26、自由席・会員割引:¥450)