雨こそ降らないものの、風が冷たく、すっきりしない日曜日です。例によって西区某所で「ラーチャン」を食べ、コンサートに赴きました。開場待ちの列にしばし並んで入場。2階席正面は指定席でしたので、3階正面前方に席を取りました。
潟響に新しい風を吹き込んでくれた松沼さんに代わって、今回の指揮は諸遊さん。全く存じ上げない人であり、どのような指揮をされるのか楽しみでもありました。
1曲目は「リエンツィ序曲」です。出だしに問題はありましたが、その後は持ち直して、明るさのある、きれいな演奏を聴かせてくれました。全体としては良い出来ではなかったでしょうか。
2曲目の「ルーマニア民族舞曲」、3曲目の「ガランタ舞曲」も、明るく元気のある演奏で、一皮向けた潟響を感じさせ、新鮮さを感じました。欲を言えば、「舞曲」としての滑らかさ、軽快さ、リズム感があったらもっと良かったかなと感じました。
休憩後のブラームスも良い演奏だったと思います。前半同様に、明るさを感じさせました。ホルンを始めとして、管の皆さんも良かったです。最終部での盛り上げ方も良かったです。
そして、アンコールが素晴らしかったです。こんなに良く鳴る潟響も珍しいのではなかったでしょうか。今日の演奏を総括し、象徴するような演奏だったと思います。
指揮棒を使わず、全身を使って、身振りが大きい諸遊さんの指揮に応えて、明るく元気な、10年若返ったような潟響に感じました。スカッと爽やかな演奏に、気分も高揚することができました。
諸遊さんのデビュー公演は大成功であり、今後の潟響の発展を予感させるものだったと思います。松沼さんによって大きく飛躍した潟響が、さらに1歩前進したように思います。
次回の定期公演は来年6月23日に県民会館で開催されますが、共演するソリストがなんとイリーナ・メジューエワです。これは凄いことになりそうです。曲目は発表されていませんが、今からワクワクしています。
(客席:3階 I 2−9、自由席:¥1000) |