新潟交響楽団第91回定期演奏会
←前  次→
2012年11月18日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:諸遊耕史
 



ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲

バルトーク:「ルーマニア民族舞曲」 作品68

コダーイ:「ガランタ舞曲」

(休憩15分)

ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73

(アンコール)
J.シュトラウスII:ポルカ・シュネル 「ハンガリー万歳!」 Op.332
 
 

 雨こそ降らないものの、風が冷たく、すっきりしない日曜日です。例によって西区某所で「ラーチャン」を食べ、コンサートに赴きました。開場待ちの列にしばし並んで入場。2階席正面は指定席でしたので、3階正面前方に席を取りました。

 潟響に新しい風を吹き込んでくれた松沼さんに代わって、今回の指揮は諸遊さん。全く存じ上げない人であり、どのような指揮をされるのか楽しみでもありました。
 
 1曲目は「リエンツィ序曲」です。出だしに問題はありましたが、その後は持ち直して、明るさのある、きれいな演奏を聴かせてくれました。全体としては良い出来ではなかったでしょうか。

 2曲目の「ルーマニア民族舞曲」、3曲目の「ガランタ舞曲」も、明るく元気のある演奏で、一皮向けた潟響を感じさせ、新鮮さを感じました。欲を言えば、「舞曲」としての滑らかさ、軽快さ、リズム感があったらもっと良かったかなと感じました。

 休憩後のブラームスも良い演奏だったと思います。前半同様に、明るさを感じさせました。ホルンを始めとして、管の皆さんも良かったです。最終部での盛り上げ方も良かったです。

 そして、アンコールが素晴らしかったです。こんなに良く鳴る潟響も珍しいのではなかったでしょうか。今日の演奏を総括し、象徴するような演奏だったと思います。
 指揮棒を使わず、全身を使って、身振りが大きい諸遊さんの指揮に応えて、明るく元気な、10年若返ったような潟響に感じました。スカッと爽やかな演奏に、気分も高揚することができました。

 諸遊さんのデビュー公演は大成功であり、今後の潟響の発展を予感させるものだったと思います。松沼さんによって大きく飛躍した潟響が、さらに1歩前進したように思います。
 次回の定期公演は来年6月23日に県民会館で開催されますが、共演するソリストがなんとイリーナ・メジューエワです。これは凄いことになりそうです。曲目は発表されていませんが、今からワクワクしています。
 

(客席:3階 I 2−9、自由席:¥1000)