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    山本真希オルガン・リサイタルシリーズ No.14  J.S.バッハ オルガン小曲集 | 
     
  
  
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    2012年7月26日(木) 19:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール | 
     
  
  
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    オルガン:山本真希 
    ソプラノ:澤江衣里 
    合唱:新潟市ジュニア合唱団 
    弦楽四重奏:東京交響楽団メンバー(Vn1:廣岡克隆、Vn2:清水泰明、Va:西村眞紀、Vc:謝名元民) | 
     
  
  
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    J.S.バッハ:オルガン小曲集 
 
    待降節(アドヴェント) 
 
      BWV599〜BWV602 
 
    降誕節(クリスマス) 
 
      BWV603〜BWV612 
 
    古い年、新年、マリアの潔めの祝日 
 
      BWV613〜BWV617 
 
    (休憩20分) 
 
    受難節(パッション) 
 
      BWV618〜BWV624 
 
    復活祭(イースター) 
 
      BWV625〜BWV630 
 
    聖霊降臨祭(ペンテコステ) 
 
      BWV631 
 
    礼拝、教理問答、信頼、死と永遠の生命 
 
      BWV632〜BWV644 
 
 
    (アンコール) 
      目覚めよと呼ぶ声が聞こえ BWV645 |  
    
     
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      山本さんのリサイタルも今回が14回目となりました。山本さんファンとしましては、是非とも駆けつけねばなりませんが、平日の開催は厳しいものがあります。土日だと行きやすいのですけれど。 
 
     ということで、仕事を何とか切り上げて、開演5分前に到着。ホールに入ってビックリ。いつもは少数精鋭のオルガンコンサートですが、今回はかなりの賑わいです。入場料は2000円のコンサートですが、東響定期会員が無料招待されたことが大きいものと思います。 
     そして、もうひとつの驚きは、P席、1階席の4列目までの座席が撤去され、3階のサイド席の一部も撤去されていたことです。オルガンに最適なように残響時間を延ばすため、座席撤去と締め切りエリアの座席を下げたそうです。山本さんのCD録音のときに、このように座席を撤去して、座席を下げることでダイナミックな音響と豊かな残響を得ることに成功し、今回もそのようにしたとのことでした。 
 
     3階左サイドに席を取り、開演となりました。バッハの曲の前に、元となったコラールを、合唱、弦楽四重奏、ソプラノ独唱で演奏し、その後オルガン演奏を行うという趣向で、休憩を挟んで、全45曲がBWV順に演奏されました。 
 
     ジュニア合唱団の選抜メンバー8人による合唱は心洗われるような、澄んだ歌声であり、コンサートホールが大聖堂に変わったかのようでした。ジュニア合唱団のすばらしさを再認識させられました。 
     東京交響楽団メンバーによる弦楽四重奏は、第1ヴァイオリンがアシスタントコンマスの廣岡さん、第2ヴァイオリンは主席の清水さん、ヴィオラは新潟でもファンが多い、主席の西村さん、そしてチェロが、次席の謝名元さんという豪華メンバーです。当然演奏はすばらしいものでした。 
     ソプラノの澤江さんは全く存じ上げませんでしたが、コラールを歌うにぴったりな、澄んだきれいな歌声で、良かったです。 
 
     客席を撤去した効果は絶大であり、豊かな残響を生んでいました。少人数の合唱も、弦楽四重奏も、ソプラノ独唱も、十分な音量でホールに響いて良かったです。オルガンの音響も、残響の長さに関わらず、大変クリアで解像度も高く感じました。 
 
     山本さんの演奏はいうまでもなく良かったです。小品をこれだけ並べられると、今どの曲なのか分からなくなってしまいましたが、飽きさせませんでした。意欲的なプログラムで、演奏内容も、ボリュームも十分うぎるほどでした。 
 
     諸般の事情で、途中退席せざるを得ませんでしたが、たっぷりと楽しませていただきました。演奏もさることながら、音響の良さ、響きの豊潤さに大満足でした。録音もされていたようですが、またCDになると良いですね。 
 
     山本さんのCDを買った人はサイン会があったようですが、ファンである私は、当然先回のリサイタルで買っています。そのときはサイン会はなく、残念でした。 
 
     りゅーとぴあは新潟の宝。そして山本さんも新潟の宝。山本さんの活躍は賞賛すべきであり、これからも応援したいと思います。 
      
    (客席:3階J2−12、定期会員無料招待)  |