ラ・フォル・ジュルネ新潟2011
314 仲道郁代(ピアノ)、仙台フィルハーモニー管弦楽団、井上道義(指揮)
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2011年5月8日(日) 17:45  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ピアノ:仲道郁代
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
指揮:井上道義
 

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」
 
 
 

 いよいよ最終公演です。当初は、ブリジット・エンゲラー&ヴュルテンベルグ管弦楽団の予定でしたが、仲道さんのピアノ&仙台フィルという、願ってもない公演となり、狂喜乱舞しました。

 ホールはもちろん満員。仙台フィルの皆さんが登場し、チューニング。コンミスの神谷さんは、朝のコンサートでは髪を下ろしていましたが、今回は後ろで束ねておられました。井上さんと仲道さんが登場。ホワイトゴールドのドレスが一段と艶やかです。

 堂々たる導入部。これぞ皇帝。天に昇るような第二楽章。そして、感動のフィナーレ。これは何も言うことはありません。LFJのフィナーレを飾るにふさわしいものでした。

 仲道さんのピアノ、井上さんの情熱的な指揮のすばらしさは言うに及びませんが、仙台フィルの熱演が心に迫りました。今回4公演を行いましたが、公演を重ねるたびに、エネルギーが増してきました。
 こんな仙台フィルの頑張りは、客席にも伝わり、拍手は鳴り止みませんでした。楽員の皆さんが退場しても拍手は続き、観客も帰る人はいませんでした。
 ルネ・マルタン氏も登壇し、喜びと感動を分かち合いました。団員も手を振って応え、客席と出演者とがひとつになれたように思いました。

 この最終公演が今年のLFJ新潟を象徴してるんじゃないでしょうか。最後の最後まで出演者や演目が決まらず、観客動員が心配されましたが、終わりよければすべて良し。大成功だったといえましょう。
 

(客席:1階12−10、2000円)