第12回新潟「第九」コンサート2011 
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2011年12月25日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:松沼俊彦
管弦楽:新潟交響楽団
ソプラノ:市原 愛、メゾソプラノ:池田香織、テノール:水口 聡、バリトン:鱒 貴志
合唱:新潟第九合唱団(合唱指揮:箕輪久夫)
 



ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲


ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 合唱付き


(アンコール)
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
ふるさと
 
 
 年も押し迫り、いよいよ今年最後のコンサートとなりました。締めはやっぱり「第九」ですね。第九といえば、9月の東響新潟定期で、コバケンさんの第九を聴いたばかりなのですが、新潟恒例の潟響の第九も外せません。今年は新潟交響楽団創立80周年記念という節目でもあり、地元のマスコミにも取り上げられ、期待がふくらみました。

 日本列島は寒波襲来中。新潟県も上・中越には大雪警報が発令中です。新潟市は風は強いものの、大雪にならずにたすかりました。

 チケット完売で、立見席が発売されました。客席は満席のはずですが、空席が少なからずあったのはどうしたのでしょうか。日頃りゅーとぴあに来られない方々も多いようで、自分の席が分からない方が多数おられました。

 拍手のない中、潟響のメンバーが登場。松村さんが一礼して漸く拍手が贈られました。松沼さんが登場して、最初はマイスタージンガーです。この曲つい先日の新潟大学管弦楽団の定期演奏会で聴いたばかりですが、さすがに潟響は一枚上の演奏を聴かせてくれました。前座としては申し分ない演奏だったと思います。

 合唱団が入場して、いよいよ第九です。松沼さんのエネルギッシュな指揮に応えて、潟響も集中力のある、熱のこもった演奏を聴かせ、第1楽章、第2楽章とも聴き応えあるものでした。

 独唱者が登場して第3楽章。これも美しい演奏であり、第2ヴァイオリンの奏でるメロディが非常にきれいでした。うっとりと聴きいっているうちに第4楽章へ。

 独唱者、合唱とも良い歌声でした。ホールいっぱいに響き渡る歓喜の歌声は、何度聴いても良いですね。最後のあおり加減も抜群。松沼さんの熱気あふれる指揮ぶりに見事に応えた感動のフィナーレでした。

 アンコールに定番のアヴェ・ヴェルム・コルプスを演奏した後、客席も加わって、ふるさとを歌って終演となりました。

 松沼さんの元気いっぱいの指揮ぶりは心躍らせるものがあります。潟響との相性も抜群で、毎回すばらしい演奏を聴かせてくれます。今日の第九も、これまで以上に良かったと思います。

 これで今年のコンサート通いはおしまいですが、まだまだ仕事は続きます。良い年を迎えられるよう、頑張らねばなりません。

 
(客席:3階 I 5−9、A席:2000円)