日本フィルハーモニー交響楽団第630回東京定期演奏会
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2011年5月21日(土) 14:00  サントリーホール
 
指揮:小林研一郎
ピアノ:小山実稚恵
コンサートマスター:木野雅之
 

 

バルトーク:管弦楽のための協奏曲

(休憩15分)

リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調

コダーイ:ガランタ舞曲

リスト:交響詩「レ・プレリュード(前奏曲)」
 
 

 名古屋出張からの帰り道、新幹線の乗り継ぎを遅らせて、このコンサートを聴いてきました。昼食を食べ、汗を拭き拭きサントリーホールに行くと、カラヤン広場で催し物をやっていて、たいそうな混雑でした。
 日陰に腰掛けて休んでいると、開場の音楽が流れ、私も入場しました。プレトークを聴き、アイスコーヒーを飲んで開演を待ちましが、あらかじめグラスに用意してあったコーヒーに氷を入れて出して400円。味も良くないのにこの値段。わがりゅーとぴあは200円なんですけれどねえ。りゅーとぴあが安いんでしょうね。

 さて、今日のプログラムはハンガリー関連の曲で、ハンガリー大使館が後援していました。ハンガリーと縁の深いコバケンさんがどんな演奏を聴かせてくれるのか期待が高まりました。客席はコバケン人気で満席かと思いましたが、空席も散見されました。

 拍手のない中楽員が入場。最後にコンマスが一礼したところで漸く拍手。小走りにコバケンさんが登場してバルトーク。譜面台はありません。全身を使ったエネルギッシュな指揮に応えて、すばらしいオーケストラサウンドを聴かせてくれました。昨日の名フィルは薄味でしたが、芳醇なピラミッドサウンドです。やっぱりオケはこうじゃなくては。ホールの響って大事なんだなあと再認識しました。
 東響の演奏に慣れ親しんでいますが、日フィルの演奏はすばらしく、弦のアンサンブルも美しく、特に管楽器の良さには驚きました。前半からこういう大曲を演奏し、完成度の高さに感激しました。

 休憩後は小山さんを迎えて、リストです。真紅のドレスに、長い黒髪が美しかったです。演奏も期待にたがわぬもの。オケとの息もぴったり。この曲だけはコバケンさんは楽譜を見ながらの指揮でした。

 続くコダーイは始めて聴きましたが、なじみやすい曲で楽しめました。最後の「レ・プレリュード」も大盛り上がり。コバケンさんの煽りにオケは見事に応え、客席もブラボーが飛び交い、興奮していました。
 オケは全く破綻することなく、前記したように、管のすばらしさは最高でした。コバケンさんも管をとりわけ讃えていたようです。ハンガリー大使館から贈られた花束を管奏者に分けて贈り、残りの束をクラリネットに渡していました。

 アンコールはありませんでしたが、最後にコバケンさんが挨拶し、コバケンさんと楽員全員が礼をして終演となりました。この終わり方は爽やかで良いですね。

 さて、このコバケンこと小林研一郎氏は9月の東響新潟定期で第九を振ります。楽しみですねえ・・。コバケン・ワールド炸裂に期待しましょう。
 

(客席:2階LD2−2、A席:6000円)