新潟市ジュニア音楽教室 第7回スプリングコンサート
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2010年3月27日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
新潟市ジュニアオーケストラ教室
新潟市ジュニア合唱団
新潟市ジュニア邦楽教室
 
(ロビーコンサート:13:25〜)

  ジュニアオーケストラ教室
    金管・打楽器アンサンブル  藤井裕子:ファンファーレ2010

  ジュニア邦楽教室
    筝教室    吉崎克彦:グリーンウインド
    三味線教室 杵屋弥三郎:長唄「娘道成寺」より

  ジュニアオーケストラ教室
    木管五重奏     ファルカシュ:17世紀の古いハンガリー舞曲より
    弦楽アンサンブル モーツァルト:「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」第1楽章

  ジュニア合唱団
    ミシェル〜 イエスタディ
    私の好きなもの
    川の流れのように  
 

新潟市ジュニア邦楽教室 (指揮:鯨岡 徹)
  初級合奏   川崎絵都夫:めぶき
  中・上級合奏 川崎絵都夫:風と光と大地のうた

新潟市ジュニア合唱団 (指揮:海野美栄、Pf:斎藤愛子)
  ロジャース:合唱ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」

(休憩15分)

新潟市ジュニアオーケストラ教室A合奏 (指揮:藤井裕子)
  ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・フランセーズ「鍛冶屋のポルカ」
  リムスキー=コルサコフ(ストーン・編):歌劇「雪娘」より 「軽業師の踊り」
 
新潟市ジュニアオーケストラ教室B合奏 (指揮:上野正博)
  グノー:歌劇「ファウスト」より 「バレエ音楽」
  スメタナ:連作交響詩「我が祖国」より 「モルダウ」

合唱団・オーケストラ合同
  ヒビキ・トシヤ、宮川彬良:合唱と管弦楽のための組曲「少年の時計」より
 
 

 3月も終わろうとしていますが、雪が降ったりして肌寒い日々が続いています。東北関東大震災の被害の全容は未だ明らかでなく、原発による放射能汚染は拡大するばかりで、収束の糸口も見えません。こんな状況下で気分も落ち込みますが、嘆いてばかりでは埒が開きませんから、子供たちの音楽を聴いて元気をもらうことにしましょう。

 今日は晴れ間が見えましたが、風は肌寒く、心身ともに冷え冷えです。ロビーコンサートを聴くべく、早めに昼食を取り、会場入りしました。今日は他にも公演があって、劇場の開場待ちの長い行列ができていました。コンサートホールはまだ並んでいる人が少なかったので、県民会館のラウンジで一休みしてから列に並び、いつものCブロックに席を取りました。

 まずはロビーコンサートです。昨年と同じファンファーレの後、邦楽教室の演奏が行われました。筝、三味線とも良い音をホワイエに響かせていました。続くジュニア・オケの木管五重奏も弦楽アンサンブルもお見事。「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」は、先月の春一番コンサートでも聴いていますが、その時よりさらに進歩が伺えました。
 圧巻はジュニア合唱団でした。震災被災者へのメッセージが述べられた後歌いだしましたが、ざわついていたホワイエが一気に静まって、澄んだ歌声に聴き入っていました。「川の流れのように」では涙がこみ上げてきました。たいしたものです。

 席に戻ると、客席はほぼ満席といって良いような大盛況です。ジュニア邦楽教室の演奏で開演しましたが、これまでに増して良い演奏じゃなかったでしょうか。いつものように川崎絵都夫先生の委嘱作品が演奏され、川崎先生が客席からステージに上がって拍手に応えていました。特に「風と光と大地のうた」は聴き映えする曲であり、見事な演奏だったと思います。

 続いてのジュニア合唱団の「サウンド・オブ・ミュージック」は歌も演技も言うことなし。期待通りの感動をいただきました。

 休憩後はジュニア・オケです。最初のA合奏からしてなかなかのサウンド。「鍛冶屋のポルカ」は、いかにもジュニアというようなほほえましさがありましたが、「軽業師の踊り」はしっかりした演奏でなかなかやるなと唸らせました。
 B合奏は本格的で、ジュニアとは思えません。安心して音楽に浸ることができます。ブラボーの声も上がりましたが、ブラボーに値する演奏だったと思います。

 最後に、ジュニア合唱団とジュニア・オケの共演で幕となりましたが、2時間45分の長丁場。名演奏続きで、感動の連続でしたが、ちょっと疲れも感じました。

 それにしましても、ジュニア音楽教室は新潟の宝。聴く度に感動をもらい、元気をもらいます。演奏技術ではプロにかなうわけがないのですが、プロの演奏では得られない何かがあるのです。その何かが楽しみで毎回聴きに来ています。今日は福島から避難して来られた方も聴きに来られていたようです。少しでも元気な気分が得られたら良かったと思います。

 外に出ると青空が広がっていました。このまま春になると良いのですが、どうなりますやら。でも、あと2週間もすると花見で賑わうことでしょう。楽しみですね。

(客席 2階C4−5、無料)