ラ・フォル・ジュルネ新潟 「熱狂の日」音楽祭2010
132 J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲全曲演奏 第1部 
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2010年4月30日(金) 18:45  新潟市民芸術文化会館 能楽堂
 
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)
 
 
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
 
 

 チケットは早々に完売ということで満席です。檜の舞台、檜皮葺の屋根が美しく、松が描かれた鏡板など、正に純和風ではありますが、目付柱を外すと音楽の舞台としてもちょうど良いスペースです。私の席は正面7列目。奏者と向かい合う良い席です。

 ウイスペルウェイが「橋掛かり」から舞台に登場して演奏の開始です。低音は良く響くものの、高音域の響きが若干良くないように感じましたが、私の気のせいでしょうか。
 演奏は鬼気迫るものがあり、仕事帰りの疲れた身にはこたえました。奏者の鼻息、息づかいが聞こえてきて、聴く方も精神集中を余儀なくされます。非常に疲れる演奏というのが率直な感想でしたが、心地よい疲労とも言えます。近くに飴をなめたりする落ち着かないオジサンがいたのも疲労を助長したように思います。この演奏は聴く方の心身も万全でないと立ち向かえそうもありません。
 

(客席 正面7−2、1500円)