新潟混声合唱団 第40回記念定期演奏会
ピアノと弦楽器のオリジナル伴奏譜による ミサ・ソレムニス モーツァルト KV337 |
|
←前 次→ |
2010年9月11日(土) 15:00 新潟市音楽文化会館 |
|
|
指揮:永澤 健
ピアノ:梅津幹子
ソプラノ:横田聡子、アルト:中森千春、テノール:長川 慶、バス:長谷川徹
弦楽伴奏:新潟室内合奏団 |
|
|
1.混声合唱とピアノのための花に寄せて (星野冨弘:作詞、新実徳栄:作曲)
たんぽぽ
ねこじゃらし
しおん
つばき・やぶかんぞう・あさがお
てっせん・どくだみ、みょうが
ばら・きく・なずな −母に捧ぐー
2.私たちの愛唱曲
YELL
Believe
翼をください
手紙
(休憩15分)
3.弦楽合奏:新潟室内合奏団
モーツァルト:セレナーデ第13番 ト長調 K.525 「アイネ・ケライネ・ナハトムジーク」
4.モーツァルト:「ミサ・ソレムニス」 Missa solemnis in C major, KV337
Kyrie
Gloria
Credo
Sanctus
Benedictus
Agus Dei
(アンコール)
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス ニ長調 K618
曲目不詳
|
|
|
|
「ミサ・ソレムニス」と大きく書かれたチラシに魅かれて聴きにいきました。モーツァルトのこの曲は、なかなか演奏される機会はなく、これを逃すと新潟で聴く機会は当分ないものと思われましたので、何としても聴かねばと思っていました。
今日は仕事だったのですが、早めに切り上げて、会場に向かいました。当日券を買って入場しましたが、なかなかの盛況のようで、開演時には満席となりました。
前半はポピュラーステージということで、いかにもアマチュア合唱団というようなプログラムでした。男10人、女21人という編成で、ちょっと小ぶりでしたが、澄んだ心地よい歌声を聴かせていただきました。1部、2部の間でラフな衣装に衣装替えしたのですが、この間に合唱団の事務局長と団長の挨拶で場つなぎしていました。
なじみやすい曲目だったのですが、「ミサ・ソレムニス」を目当てに来た私としましては、こういう合唱曲はどうも苦手です。「翼をください」は会場といっしょに歌いましたが、ちょっと苦痛でした。回りの人たちは合唱関係の人らしく、いい声で歌われていました。
指揮の永澤さんの、左手を頭上に上げて、右手を胸元で動かす独特の指揮振りが面白かったです。ちなみに、永澤さんは新潟音楽界の重鎮の永澤亀先生のご子息とのこと。お父様に引けをとらない魅力的な人です。
休憩後の後半は、新潟室内合奏団のメンバーによる弦楽合奏で始まりました。ヴァイオリン:2+2、ヴィオラ:2、チェロ:1、コントラバス:1という編成で、アマチュアということを考えればまずまずの演奏を聴かせてくれたと思います。
そしていよいよ「ミサ・ソレムニス」です。合唱は賛助出演が加わって、前半の倍以上の編成となりました。伴奏はヴァイオリン:2+2、チェロ:1、コントラバス:1、そしてピアノです。
今回のコンサートに備えて、手持ちのCDを2種類聴いて予習していたのですが、今日の演奏はなかなか良かったと思います。通常のオーケストラでなく、オリジナル伴奏譜による小規模アンサンブルによる演奏も素朴でよかったです。独唱者は新潟で活躍されている方々ですが、それぞれ良い歌声だったと思います。特に横田さんのリリカルな歌声はきれいでした。
アンコールに応えて、定番の「アヴェ・ヴェルム・コルプス」をしっとりと歌い、もう一曲サービスして終演となりました。
全体として考えますと、前半はいかにもアマチュア合唱団らしい演奏と思いますが、メインの「ミサ・ソレムニス」は新潟室内合奏団のサポートもあって、クラシックコンサートとして十分に聴き応えがありました。40年の歴史を誇る合唱団であり、今後もこのような本格的な曲にチャレンジしてほしいと思います。
(客席:15−9、全席自由、当日券1800円) |