外山啓介 ピアノリサイタル
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2008年8月30日(土) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ピアノ:外山啓介
 

サティ:ジムノペディ第1番
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
フォーレ:ノクターン第2番 ロ短調 Op.33-2

ドビュッシー:月の光
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
ドビュッシー:映像 第2集
            葉ずえを渡る鐘の音
            そして月は荒れた寺院に落ちる
            金色の魚

(休憩20分)

ショパン:ノクターン第1番 変ロ長調 Op.9-1
ショパン:ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9-2
ショパン:エチュード第12番 ハ短調「革命」 Op.10-12
ショパン:プレリュード第13番 嬰ヘ長調 Op.28-13
ショパン:プレリュード第14番 変ホ短調 Op.28-14
ショパン:プレリュード第15番 変ニ長調「雨だれ」 Op.28-15

ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

ショパン:バラード第4番 ヘ短調 Op.52

(アンコール)
フランク:プレリュード、フーガ&変奏曲より プレリュード
ラフマニノフ:音の絵 Op.39 より    

            

 
 

 お盆が過ぎて天候不順。すっきりしない天気が続いていますが、暑すぎなくていいです。夏休み期間は新潟のコンサートは夏枯れ状態。随分久しぶりになります。外山啓介さんは日本音楽コンクール第1位という実力もさることながら、イケメンピアニストとして人気が先行している感があり、名曲集みたいなプログラムも魅力はなく、行こうか迷ったのですが、音楽が恋しくチケットを買ってしまいました。
 りゅーとぴあに着くとたいそう混み合っていました。今日はコンサートホールだけでなく、劇場や能楽堂でも公演があって、なかなかの賑わいです。田舎町の新潟も文化的になったなあなどと感慨にふけりましたが、コンサートホールの開場待ちの列に圧倒されました。女性ばっかり!
 女性方の列に加わるのも気が引けましたので、大方が入場して列が途切れたところで入場しましたが、ちょっと場違いなところに来ちゃったかなという印象でした。学生割引があったためか若い人も多かったです。男性は1割もいなかったでしょうね。いつものコンサートとは客層が全く異なり、ホームグランドのりゅーとぴあではありますが、肩身が狭く、客席に座ってもどうにも落ち着きませんでした。隣はペットボトルおばさん。前には貧乏揺すり姉さん。いろんな方がおられました。

 さて、サティで演奏開始です。いきなり静かな曲で、精神集中する機会もなく癒しの時間へ。3曲続けて演奏されました。次にドビュッシーを連続して演奏して前半が終わりました。いずれも繊細な曲が並んで、まどろみの世界へ。演奏映え、聴き映えする曲を並べて聴衆を引きつけてから静かな曲へ進むのなら聴く方も精神集中しやすいのですけれど。セカンドアルバムの曲を並べたようです。演奏は真面目なしっかりしたものでしたが、音色はきらびやかではなく、モノトーンな、水墨画のような印象を受けました。
 後半はショパンです。ノクターン、エチュード、プレリュードを連続して演奏しました。ノクターンの2曲の後に一部の客から拍手が湧きましたが、そのまま続けて演奏が続きました。だんだん盛り上がりを見せ、舟歌、バラードは聴き映えのする演奏でした。そしてアンコールの最後の音の絵は圧巻。輝きのあるピアノの音色を最後になって味わうことができたように感じました。こういう曲、こういう演奏を前半からやってくれたら良かったのに、と思いました。

 会場で出会った音楽仲間に感想を聞くと、手がきれいであること、挨拶をする姿勢がよいことに感激しておられました。たしかに姿勢が良く、礼の仕方がきれいでした。演奏はヴィジュアルだけではない実力を垣間見せましたが、コンサートとして考えると、曲目の選曲、並べ方に工夫があっても良かったかも知れません。彼なりのこだわりがあるのでしょうけど。いっそトークでも入れてくれたら盛り上がったのでしょうね。秋からドイツへ留学するとのこと。どのように磨かれて帰ってくるか楽しみです。
 

(客席:2階 D2-18、3000円)