Super Classic Joint Recital
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2008年1月13日(日) 13:00  新潟市音楽文化会館
 
フルート:市橋靖子、 トランペット:藤井裕子、 パーカッション:桝口玲子
 

第1部 フルート独奏:市橋靖子   
スーパークラシック 〜イタリアバロックからウィーン古典〜
     Vn1:廣川抄子、Vn2:太田玲奈、Vla:庄司 愛、Vc:渋谷陽子、
     Cb:別森 麗、Chem:青柳佐和子

  ヴィヴァルディ:ピッコロ協奏曲 ハ長調
  パッヘルベル:カノン
  モーツァルト:フルート四重奏曲

(休憩10分)

第2部 トランペット独奏:藤井裕子   
スーパー”お茶の間”クラシック 〜映画・ドラマ・CM編〜
     ピアノ:竹川由起乃

  ヴェルディ:「アイーダ」より 「凱旋行進曲」
  ヴェルディ:「ナブッコ」より 「行け、わが思いよ 黄金の翼に乗って」
  ビゼー:「カルメン」より 「闘牛士の歌」
  マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 「間奏曲」
  プッチーニ:「トゥーランドット」より 「誰も寝てはならぬ」
  ガーシュイン:「ラプソディ・イン・ブルー」

(休憩15分)

第3部 打楽器独奏:桝口玲子  
スーパー”90年代”クラシック 〜魂と躍動で感じる現代音楽〜
     ピアノ:磯田真弓、ヴォーカル:板倉良治

  ジヴコヴィッチ:トゥ・ザ・ゴッズ・オブ・リズム
  ササス:マトルズ・ダンス
  ジヴコヴィッチ:スオミネイト
  ササス:ドラム・ダンス

 
 

 今日は11時半からりゅーとぴあでオルガンのコンサートを聴いていましたが、終演は12時45分。13時30分開演の新潟ウインドオーケストラにしようかと迷いましたが、音文へ駆け足で急いで当日券を買って入場しました。全席自由席(実際は指定席と紙が貼れた席もありましたが)で、後方を除いてはかなり席が埋まっており、8割程度は入っているようでした。私は中ほどの席が1つ空いていましたのでそこに席を取りました。新潟出身の音楽家3人のジョイントコンサートですが、賛助出演として新潟のおなじみの音楽家が多数参集しておられ、これが楽しみでした。バロックから現代音楽まで、3人がそれぞれ違った時代の曲を演奏するというのも面白い趣向です。

 最初はフルートの市橋さんです。バックを務めるアンサンブルのメンバーは新潟を代表する女性音楽家です。皆さんジュニアオケでの知り合いのようですね。トークを交えながら、楽しく演奏が進みました。廣川さんをリーダーとして演奏は良かったと思いますが、弦に厚みがなく、チェンバロの音色が変に感じたのは私だけでしょうか。2曲目のカノンは、プログラムにはなかったものですが、伴奏のアンサンブルの皆さんだけでお年玉として演奏されました。そして黒檀製フルートで演奏された最後の四重奏曲(市橋、廣川、庄司、渋谷)は聴き応えあるいい演奏だったと思います。難点としては、市橋さんによる各奏者の紹介は良かったのですが、質問については予め根回ししておいた方が良かったかもね。あまりに素っ気ない返事で、聞く方が白けてしまいます。

 休憩を挟んで次はトランペットの藤井さんです。ジュニアオケ(A合奏)の指揮者として知っていましたが、これほどのトランペットの名手とは知りませんでした。最初はアイーダを演奏しながら客席横から登場してビックリさせました。軽妙なトークで楽しませてくれましたが、演奏はそれ以上でした。いずれも良かったですが、特にラプソディ・イン・ブルーは驚きの名演。私の大好きな曲ですが、出だしのあのクラリネットのグリッサンドの部分をトランペットで再現してビックリ。その後も大熱演でした。古典的クラシックの第1部と激しい現代音楽の第3部の間のCMタイムなので気楽に聴いてほしいと話されていましたが、本当に楽しく聴かせてもらいました。ナイスバディで、演奏するお姿もステキでした。

 再び休憩を挟んで、最後は打楽器の桝口さんです。チラシの写真は渋谷のギャル風といいますか、キャバクラ風ですが、実物はもっと落ち着いておられ清楚な感じです。最初はヴォーカルの板倉さんとアフリカンドラムのジェンベの演奏。桝口さん自身も声を張り上げながらの渾身の演奏でした。前半を聴いてきた耳には強烈に響きました。板倉さんの出演がこれだけなのはもたいなかったです。2曲目はピアノ伴奏による6つの太鼓の演奏。激しいリズムに心躍りました。3曲目はヴィブラフォンのソロによるスローバラード。激しいこれまでの曲とはうって変わって、叙情的な調べが胸に染みました。そして最後はピアノとドラムの演奏。これはクラシックというよりロックかジャズです。ライブハウスの熱狂を感じさせました。桝口さんの小柄な体からは想像できないようなダイナミックな演奏に驚嘆しました。
 打楽器のセッティングに時間がかかるので、その間市橋さん、藤井さんらによるトークでつないでいましたが、会場にいたかつての恩師のインタビューなどは楽しかったです。でも、少しだらけてしまいましたが。

 最後のカーテンコールには伴奏者を含めて今日の出演者全員が登場しました。新潟にこういう多彩な音楽家がいることに驚き、そして演奏のすばらしさにまた驚きました。3時間に及ぶ長丁場のコンサートでしたが、第1部から第3部まで全く異なる趣向であり、飽きる暇はありませんでした。第3部に圧倒されて、静かな第1部はかすんでしまったように思いましたけど。これまで地元の音楽家のコンサートにはあまり行っていませんでしたが、今後もっと聴いてみようと思いました。当日券3000円という入場料は高すぎるように感じましたが、肩の凝らない楽しいひとときを過ごすことができて良かったです。

 外に出ると吹雪。小走りに駐車場に急ぎました。
 

(客席:12−9、全席自由:当日券3000円)