プラジャーク弦楽四重奏団
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2007年9月7日(金) 19:00  新潟市音楽文化会館
 
 
 
モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K.458「狩」

ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」

(休憩20分)

ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第11番 ハ長調 作品61

(アンコール)
モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421 より 第3楽章メヌエット
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」より 第4楽章

 
 

 台風9号が東日本を縦断し、どうなることかと心配しましたが、新潟は大した影響もなく済みました。6時に仕事をどうにか片づけて、音楽文化会館に急ぎました。途中は雨模様でしたが、駐車場からホールへは雨に当たらずに済みました。今回は久しぶりの弦楽四重奏のコンサートです。プラジャーク弦楽四重奏団はメンバー全員がプラハ高等音楽院出身でチェコの音楽を得意としています。2004年9月にも新潟でコンサートが開催され、たいへんな名演奏だったとのことですが、そのときは聴きに行きませんでしたから、私は今回が初めてになります。

 ホールに着くと開場の行列ができていました。この手のコンサートとしては入りがよい方かと思われ、7〜8割程度の入りでしょうか。中には知った顔もチラホラ。今日は4列目とかなり前の席をとりましたが、音がダイレクトに聞こえるので室内楽にはいい場所かと思います。

 1曲目は、室内楽には疎い私でも知っている「狩」です。軽快というよりはしっかりとした丁寧な演奏という感じで、弦の音色もソフトできれいでした。曲の親しみやすさ、楽しさを改めて感じました。
 2曲目はヤナーチェクです。LP時代に聴いたことはありますが、ここ20年以上聴いたことがありません。モーツァルトとは裏腹に、今度は体をゆらしながらの力の入った演奏で、力強さ、ダイナミックさを感じさせる演奏で、心に響きました。曲の良さを再認識させてくれたような名演奏だったと思います。

 休憩後のドヴォルザークは初めて聴く曲であり、曲の良さは今ひとつ分かりませんでしたが、これまたいい演奏だったと思います。ヤナーチェクのときと同様に、体を大きく動かしながらの力演でした。ちょっと馴染みにくいような曲でしたが、飽きさせることなく聴かせてくれました。

 アンコールは2曲。モーツァルトのK.421から第3楽章とドヴォルザークの「アメリカ」からフィナーレが演奏されました。これがまたすばらしい演奏で、拍手する手に力が入りました。それぞれを全曲聴いてみたくなりました。CD購入者にはサイン会が開かれたようですが、手持ちが少なくて買えなかったので、足早に退散しました。外に出ると雨がポツリポツリ。りゅーとぴあ脇の遊歩道を急ぎ足で駐車場に向かいました。淡い照明で照らされた公園の木々が美しく、ロマンチックな感傷を誘います。この環境はいいですね。

 さて、いずれの演奏もすばらしく、室内楽には素人の私でも大いに楽しむことができました。特にヤナーチェクはすばらしかったと思います。第1ヴァイオリンが時々客席に向かってスマイルし、体をくねらせて演奏するのが面白かったです。家に帰って、手持ちのモーツァルトの17番、15番のCD(エマーソンSQ)を聴いてみましたが、今日の演奏の方が数段良かったです。アンコールで演奏されたドヴォルザークの「アメリカ」のCD(スメタナSQ)も探し出して聴いてみましたが、やっぱり今日の方がすばらしいと感じました。なかなか拾いもののコンサートだったと思います。
 

(客席:4-20、S席:会員割引2700円)