2006新潟第九コンサート
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2006年12月10日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
指揮:船橋洋介
管弦楽:新潟交響楽団
ソプラノ:石上朋美、アルト:戸畑リオ、テノール:内山信吾、バリトン:箕輪 健
合唱:新潟第九合唱団(合唱指揮:箕輪久夫)
 
 
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626 より
          T:入祭誦「主よ永遠の安息を」(ソプラノと合唱)
          U:キリエ (合唱)
          V:続誦 1.怒りの日 (合唱)
                2.涙の日 (合唱)

         ソプラノ:石上朋美
         合唱:新潟第九合唱団有志
         オルガン:岩崎正法

(休憩20分)

ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱付き」


(アンコール)
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス

 
 

 年末恒例の第九演奏会に久し振りに赴きました。昨夜は職場の忘年会で某温泉に宿泊し、二日酔いで少しボーッとしたままホールに駆けつけました。

 本日は催し物が重なり、りゅーとぴあ・劇場では「鼓童」のコンサートが、隣の県民会館では「熊川哲也 K-BALLET COMPANY」の公演があり、音楽文化会館でもピアノのコンサートが行われていました。だいしホールでもバッハ、メンデルスゾーンを演奏するアンサンブルのコンサートを開催。各公演が重なって誠にもったいないです。時間をずらしてくれたらハシゴもできるのにねえ・・。

 1時半の開場時には長い行列ができていました。私は指定席券を買っておいたのでゆっくり入場しました。自由席エリア(3階)はほぼ満席、指定席エリアには若干の空席がありましたが、客の入りとしては良かったです。

 最初はモーツァルトのレクイエムからの抜粋。小編成のオケで、合唱団はステージ上のひな壇で歌いました。ソプラノの石上さんはピンクのドレスが目に鮮やかでしたが、出番が最初だけでした。演奏は、まずまずというところ。第九の前の添え物としては上出来でした。

 休憩時間はステージの組み替えで大忙し。合唱団のひな壇が片付けられ、大編成のオケ用に組み直されました。合唱団はEブロックにソプラノ、Pブロックに男声、Aブロックにアルトが配されました。独唱者は2楽章の後にステージ上のオケ後方に着席しました。

 さて、演奏は・・。我らの潟響は頑張ってくれましたが、何せアマチュアですので、難があるのは当然。どうにも各楽器の音色が良くありません。ときどき耳障りな音もしました。1〜3楽章はじっと睡魔と戦いました。天国のような第3楽章という訳にはいかず。さすがに第4楽章で合唱が加わると感動を呼びました。プロであるはずの独唱陣は力不足。特に大事なバリトンは声量が足りませんでした。テノールは怒鳴り声を上げるようだし、ソプラノは鮮やかなピンクのドレスの割りに色がなかったです。アルトは地味で聞こえませんでした。

 と、いろいろ不満はあるのですが、どんな演奏でもそれなりの感動を与えてくれるのが第九の魔力。ブラボー屋も大忙しでした。アンコールは胸にしみました。指定席3000円に見合った感動かと考えると「?」ですが、地元のオケと合唱団の手作りの第九、市民の第九、ということを考えると良かったというべきでしょう。

 今日の演奏は大晦日の午後2時からBSNラジオで放送されるそうですので興味ある人はどうぞ。
 

(客席:2階C7-8、指定券:3000円)