年末恒例の第九演奏会に久し振りに赴きました。昨夜は職場の忘年会で某温泉に宿泊し、二日酔いで少しボーッとしたままホールに駆けつけました。
本日は催し物が重なり、りゅーとぴあ・劇場では「鼓童」のコンサートが、隣の県民会館では「熊川哲也 K-BALLET COMPANY」の公演があり、音楽文化会館でもピアノのコンサートが行われていました。だいしホールでもバッハ、メンデルスゾーンを演奏するアンサンブルのコンサートを開催。各公演が重なって誠にもったいないです。時間をずらしてくれたらハシゴもできるのにねえ・・。
1時半の開場時には長い行列ができていました。私は指定席券を買っておいたのでゆっくり入場しました。自由席エリア(3階)はほぼ満席、指定席エリアには若干の空席がありましたが、客の入りとしては良かったです。
最初はモーツァルトのレクイエムからの抜粋。小編成のオケで、合唱団はステージ上のひな壇で歌いました。ソプラノの石上さんはピンクのドレスが目に鮮やかでしたが、出番が最初だけでした。演奏は、まずまずというところ。第九の前の添え物としては上出来でした。
休憩時間はステージの組み替えで大忙し。合唱団のひな壇が片付けられ、大編成のオケ用に組み直されました。合唱団はEブロックにソプラノ、Pブロックに男声、Aブロックにアルトが配されました。独唱者は2楽章の後にステージ上のオケ後方に着席しました。
さて、演奏は・・。我らの潟響は頑張ってくれましたが、何せアマチュアですので、難があるのは当然。どうにも各楽器の音色が良くありません。ときどき耳障りな音もしました。1〜3楽章はじっと睡魔と戦いました。天国のような第3楽章という訳にはいかず。さすがに第4楽章で合唱が加わると感動を呼びました。プロであるはずの独唱陣は力不足。特に大事なバリトンは声量が足りませんでした。テノールは怒鳴り声を上げるようだし、ソプラノは鮮やかなピンクのドレスの割りに色がなかったです。アルトは地味で聞こえませんでした。
と、いろいろ不満はあるのですが、どんな演奏でもそれなりの感動を与えてくれるのが第九の魔力。ブラボー屋も大忙しでした。アンコールは胸にしみました。指定席3000円に見合った感動かと考えると「?」ですが、地元のオケと合唱団の手作りの第九、市民の第九、ということを考えると良かったというべきでしょう。
今日の演奏は大晦日の午後2時からBSNラジオで放送されるそうですので興味ある人はどうぞ。
(客席:2階C7-8、指定券:3000円) |