新潟ウインドオーケストラ 第38回定期演奏会
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2006年12月3日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
指揮:小林 禎、 岩井直溥
 
第一部  指揮:小林 禎

岩井直溥:シンコペーデッド・マーチ「明日に向かって」
アーノルド:狂詩曲「サウンド・バリアー」
アーノルド:バレエ「孤独」より 「サラバンドとポルカ」
グレッグソン:剣と王冠

(休憩15分)

第二部  編曲・指揮:岩井直溥  司会:小林智子

君の瞳に恋してる
Peanuts Vender 〜南京豆売り
Over The Rainbow 〜虹の彼方に
ラ・パロマ 〜情熱のラテン
アメリカン・グラフィティXVI「オールディーズ」

(アンコール)
モア
スーザ・マーチ・カーニバル
星に願いを 

 
 

 本格的に冬到来。ついに雪が積もってしました。家族はバラバラ。仕方なく家を出ました。といっても行く当てもなく、なじみの「りゅーとぴあ」で音楽を楽しみ、憂さ晴らしとすることにしました。みぞれが降り続く中、足早にホールに向かいました。

 会場はなかなかの盛況。前半はクラシック、後半はポップスというプログラム。創立20周年を記念して、吹奏楽のポップス界では有名な岩井直溥を迎えての後半がメインです。

 前半はいかにも吹奏楽という曲目。今年の新潟県吹奏楽コンクールで金賞を受賞しただけある見事な演奏でした。中でも「剣と王冠」は聴き応えのある曲でした。合唱を交えての演奏で、レクイエムの調べが胸を打ち、トランペットやティンパニーの掛け合いが迫力満点でした。よく聴くと粗はあるのですが、なかなかいいサウンドを披露してくれました。

 後半は雰囲気ががらりと変わってのポップスコンサートです。今年83歳という岩井さんは年齢を感じさせない指揮ぶりで、トークも面白かったです。下手な司会者など不要に感じました。
 私は不勉強で知らなかったのですが、岩井さんは作曲・編曲家として吹奏楽界では有名な重鎮とのことであり、作・編曲数は5000曲に及ぶといいます。後半の演奏曲すべてが岩井さんの編曲によるものでした。

 演奏は楽員が順に前へ出てきてのソロを交えながらで、堅苦しくなく楽しめました。「南京豆売り」では客席に南京豆を配るパフォーマンスを交えて、盛り上げようという努力が感じられました。各奏者もソロでは目立とうと迷パフォーマンスを披露。よく聴けば演奏に難はあるのですが、音楽を楽しもうという気持ちは伝わり、最後は思わず感激してしまいました。オーケストラと違って、ブラスは大きな音で粗をごまかせるので、アマチュアでもそれなりに楽しめます。なかなかいいコンサートでした。
 

(客席:3階I6-8、自由席、当日券:1200円)