久石譲 Piano Stories 2006 Asian X.T.C.
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2006年10月3日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
ピアノ:久石 譲
弦楽四重奏:バラネスク・カルテット
二胡:ジャン・リーチュン   古箏:ジャン・シャオチン
マリンバ:神谷百子      パーカッション:ヤヒロ・トモヒロ    ベース:竹下欣伸
サックス:林田和之、 西尾貴浩
 
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MKWAJU
Dead ー愛の歌ー
Tango X.T.C.
East(Balanescu Quartet)
Summer
Zai−Jian
Asian X.T.C.
A Chinese Tall Story
Venuses

(休憩15分)

Dawn of Asia
Hurly−Burly
Monkey Furest
Asian Crisis
もののけ姫
HANA−BI
Madness
Kid’s Return

(アンコール)
風の通り道
Asian Wind
もう1曲

 
 

 久石さんはこれまでもソロやオーケストラを引き連れてのコンサートを新潟で開催していますが、行きたいと思いながらも機会に恵まれず、今回ようやく初めてのコンサート参加です。いつものクラシックコンサートとは大幅に客層が違いますが、若者中心であるものの、子供から年配の方まで幅広いです。AIGエジソン生命の提供ということで、関係者も多いようであり、専用の入場受付まで設けられていました。今日は全国ツアーの初日ということで、リハーサルに時間がかかり、開場時間が大幅に遅れ、開演も遅れました。立ち見も含めて満席のコンサートホールは久し振りです。

 新アルバムの「Asian X.T.C.」の曲を中心に、これまでのおなじみの曲を交えながらコンサートが進みました。新アルバムの曲は斬新であり、強烈なリズムが琴線を刺激します。クラシックの現代曲を聴くような緊張感がホールを満たし、精神の高揚とともに疲労感を覚えます。スローな曲やおなじみの曲が挟まるとホットしました。二胡や古箏がアジアの味を加え、久石さんが絶賛するバラネスク・カルテットは確かにすばらしいアンサンブルを聴かせ、超絶技巧の神谷さんのマリンバに驚嘆しました。他のメンバーの演奏もすばらしかったです。PAを使用していましたが、このコンサートホールなら生の音で聴きたいところでした。

 余談ですが、非常に美しい古箏奏者に見覚えがあったのですが、長岡でのコンサートを聴いていました。白いチャイナドレスが美しかったです。二胡奏者は地味な感じでしたが、女子十二楽坊のメンバーとのこと。

 ホールは熱狂に包まれ、おなじみの曲をアンコールで演奏しましたがスタンディングオベーションが続き、予定外の久石さんのピアノソロが演奏されてお開きになりました。
 ツアー初日ということで、演奏がこなれていないかと思いきや、すばらしいアンサンブルで満足させてくれました。正直言えば、現代的な攻撃的な曲が多く、疲労感が強かったです。イージーリスニング的な曲をもう少し交えてくれたらもっと良かったかもしれません。

 

(客席:2階Cブロック7-8 、S席 7500円)