茂木大輔のオーケストラ・コンサート Vol.2
ベートーヴェンの「運命」を100倍楽しもう!
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2006年4月9日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
指揮・話:茂木大輔
演奏:人間的楽器学管弦楽団
 
 
ベートーヴェン「運命」の聴きどころ

    ハイドン:交響曲第60番より
    ベートーヴェン:交響曲第9番より
    ブラームス:交響曲第1番より

(休憩15分)

ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 作品67「運命」

(アンコール)
ベートーヴェン:交響曲第8番より第2楽章

 
 
 

 ようやく春めいた日曜日の午後、チラシ集めに「りゅーとぴあ」に行ってみました。屋上庭園を散策し、新潟の町並みを眺めました。鉛色の空の冬が終わり、春の青空は何とも心地よいです。これで帰るつもりでしたが、このコンサートに来た知人にたまたま出会い、誘われて急遽チケットを購入しました。 
 今回は1階席と2階席のみの販売であり、3階席とステージ回りの席は販売されていません。そのためか、ほぼ9割ほどの入りで、かなりの盛況でした。

 茂木さんのコンサートはおもしろいとの評判でしたが、私は初めてです。前半は演奏を交えながらの「運命」の解説。これがなかなかおもしろかったです。ハイドンの60番との類似は新鮮な驚きでした。最後はブラームスを演奏して前半終了。

 休憩後は「運命」を全曲演奏。小編成のオケ(弦はVn1:8、Vn2:6、Va:5、Vc:4、Cb:3)ですが、音量も十分で、演奏も颯爽として良かったです。在京オケの若手で編成した臨時オケではありますが、演奏の質はまずまずです。アンコールを演奏して終了。

 肩の凝らないこういうコンサートもいいものですね。若い頃、クラシックを聴き始めたとき、「オーケストラがやって来た」という番組があり、山本直純さんや小澤征爾さんが曲の解説をしてくれたことを思い出します。昔はクラシック関係の娯楽番組がいろいろあったように思いますが、現在では地上波ではTV朝日系の「題名のない音楽会21」くらいしかないのは残念です。
 聴きあきた「運命」ではありますが、茂木さんの解説を聞くと新たな発見もあります。トロンボーンが3種類使われていることには初めて気付きましたし、始めのジャジャジャジャーンにクラリネットが使われていることなど興味深かったです。かなりの盛況だったので、きっと再演があることでしょう。今度はどの曲を斬ってくれるのかな。

 気象台の予報では本日が桜の開花のはずでしたが、白山公園の桜はようやくつぼみがふくらみかけたところ。でも春本番はすぐそこ。もうちょっとの辛抱です。

(客席:2階Cブロック7−11、S席会員割引3600円)