ハンガリー国立歌劇場 「椿姫」
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2004年10月20日 新潟県民会館 大ホール
 
 
ヴェルディ:椿姫 全3幕

指揮:アダム・メドヴェッキー

ヴィオレッタ(ソプラノ): ステファニア・ボンファデッリ
アルフレード(テノール): イシュトヴァーン・コヴァーチハージ
ジョルジョ・ジェルモン(バリトン): アナトリイ・フォカノフ
フローラ(メゾソプラノ): コルネーリア・ペールキ
アンニーナ(ソプラノ): ユッタ・ボコル
ガストーネ子爵(テノール): アンドラーシュ・ラツォー
ドゥフォール男爵(バリトン): ラヨシュ・ミラー
ドビニー侯爵(バス): アーコシュ・アンブルシュ
医師グランヴィル(バス): チャバ・アイリツェル

ハンガリー国立歌劇場管弦楽団・合唱団・バレエ団
 
 

 今年10個目の上陸となる台風23号の直撃により大荒れの中県民会館へと駆けつけました。横なぐりの風雨で傘をさしてもずぶ濡れになります。6時半の開演に間に合うよう駆けつけるのは大変でしたが、何とか間に合いました。

 今回の席は2階席の6列目のほぼ中央。客席には空席が目立ちます。そのため前の人の頭がじゃまにならず視界は抜群。今回はいい環境で音楽劇を楽しむことができました。

 さて、今回の公演は、ソプラノのボンファデッリが主演するというので話題になりました。とは言え、私の音楽仲間は喜んでいたのですが、ボンファデッリの名前も知らない私にはありがたみも分かりません。オペラに詳しくない私は、生のオペラ公演を見るということだけで幸せなのであります。
 実は今回は、家内といっしょに見るはずだったのですが、所用で来れず、ひとりだけの鑑賞になりました。S席1枚無駄にしたのがもったいないです。

 さて、オーケストラピットに楽団員が入場し、チューニングの後ライトが落とされて指揮者登場、となるかと思ったのですが、実は指揮者は楽団員とともにすでに入場していて、椅子に腰掛けて始まりを待っていました。ライトが落とされて指揮者が起立し挨拶。

 美しい前奏曲が始まり、音楽劇の開演です。おなじみの歌が続き、字幕を見なくても楽しめるこういう単純な筋書きのオペラは、私のような素人にはありがたいです。
 歌のできは・・・。素人の私には分からないですが、2階席まで声が響き渡っていたのは大したものです。ボンファッデッリはチラシの写真とはちょっとイメージが違いますが、容姿は美しいです。声は特別にすばらしいとも感じなかったです。一番できが良かったのはジェルモン役かな。

 何せ芸術的素養のない素人の私。「椿姫」の実演も初めてです。今回は超有名なこの演目を生で楽しんだということで目的達成です。
 やっぱりオペラは贅沢な娯楽です。管弦楽に声楽に合唱、バレエまであります。これをこの値段で、田舎の新潟で楽しめることはありがたいことです。それもきれいな外国の美人さんたちがと、素朴に喜んでしまう私はダメですね。音楽仲間はできがどうのとうんちくを傾けるのですが、娯楽として楽しむ私は素直に楽しみました。

 ハンガリー国立歌劇場の今回の演目は「リゴレット」と「椿姫」。連日の公演で、それも演目も変えながらというのはお疲れだと思います。ニュースによれば、出演者が新潟市内の高校の音楽科の生徒の声楽指導をしてくれたとのこと。こういう交流はありがたいですね。

 終演後外に出ると風雨はさらに強まっていました。台風は各地で甚大な被害を出しているらしいです。ニュースを聞きながら帰路を急ぎました。

附:パンフレットが1500円というのはあまりに高すぎます。あの内容なら1000円でも高いと思いますが・・。
 

(客席:2階6-30、S席:13000円)