久し振り(3月以来)の東響定期です。随分と間が開きましたが、今年度最初の新潟定期演奏会です。今回の指揮者はユベール・スダーン。ついこの間、次期音楽監督就任の発表があったばかりであり期待をもたせました。
このところ休みがなく、昨日も東京出張。本日は久し振りの休日。末娘と束の間の親子のふれ合いをしてコンサートに向かいました。梅雨のどんよりとした空。気分は晴れません。
1曲目はブラームス。ピアノ独奏はテレビでもおなじみのオピッツ。出だしのホルンからしていい響き。こりゃすばらしい演奏が期待できるかも。と心ときめきます。アクセントを強調したメリハリのある演奏でした。オピッツのピアノも重厚であり堂々としています。3楽章のチェロも秀逸。弦がいつもよりざらついて聴こえましたが、始めの期待通りの演奏で、まずまず満足。カーテンコールも盛り上がり、アンコールに期待しましたが、そのまま休憩に入ってしまいました。
後半のベートーヴェンもなかなかの名演。いつもの東響とはちょっと違います。こんなに一生懸命演奏している姿は初めてのように思います。悪く言えば雑にも聴こえるのですましが、情熱のほとばしりを感じた。新音楽監督との新たな発展を予感させるすばらしい演奏でした。これまでの東響定期の中でも、名演のひとつではなかろうかと思います。
ブラボーの声がかかり、アンコールはコンミスの大谷さんのソロを交えてロザムンデ。ベートーヴェンとは打って変わって優しい演奏でした。
会場を出ると空はまだ明るいです。暑くもなく風が肌に優しく感じられます。梅雨明けはまだまだ先のようです。
(客席:2階Cブロック*−*) |