ワイマール州立歌劇場管弦楽団
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2002年6月20日 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:アレクサンダー・アルブレヒト
ピアノ:及川浩治
 
ワーグナー:楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」 (ピアノ:及川浩治)

(休憩20分)

ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」〜ワルキューレの騎行
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲

(アンコール)
ワーグナー:楽劇「神々のたそがれ」〜ジークフリートのラインの旅
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」〜お菓子の家のワルツ

 
 
 

 ワイマール歌劇場と聞いても不勉強な私はまったくわかりません。しかし、400年の歴史を誇る伝統ある歌劇場とのこと。とは言っても、ネームバリューは乏しいですし、宣伝も目立たないし、チラシは地味だし、おまけに隣の音楽文化会館ではベルリンフィル四重奏団のコンサートがあるし・・・。案の定客席は空席が目立ちます。2階席のがらがらさに比べて、3階席の客の入りがいいのがおもしろいです。

 マイスタージンガー前奏曲で演奏開始。あれっ? と思わせるようなアンサンブルの乱れ。どっしりした低音が重厚なオーケストラ・サウンドを作り出しています。ほう、これがドイツ的な響きというやつか。しかし高音の弦が乱れているなあ。とあれこれ考えながら曲が進みます。皇帝も及川さんのピアノに期待しましたが、それ以上の感慨はなし。まあ、こんなものかなあ、と休憩に入りました。

 後半はワーグナーのオンパレード。手慣れた演奏で、重厚なワーグナーサウンドがホールを埋めます。客が少ないせいかいつになく響きが多いように思われます。
 演奏も立派で、前半感じたアンサンブルの乱れもなく、ローエングリンでの弦は美しかったです。ワルキューレはもっと爆発しもいいかなと思いましたが、十分に楽しむことができました。当たりか外れか、賭をするような気持ちで臨んだコンサートでしたが、値段分は十分楽しむことができました。

附:Staatskapelle はこれまでドレスデンにしろベルリンにしろ、国立歌劇場と邦訳されていましたが、州立歌劇場というのがやっぱり正しいのでしょうね。2週間で11公演という今回の日本ツアー。ご苦労様です。
 

(客席:3階Iブロック3-10)