スタニスラフ・ブーニン ピアノ リサイタル (ショパン・チクルス vol.4)
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2000年10月28日 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ピアノ:スタニスラフ・ブーニン
 

ショパン:24の前奏曲 作品28

(休憩)

ショパン:14のワルツ
   第1番(華麗なる大ワルツ)、第2番(華麗なるワルツ)、第3番、第4番(華麗なるワルツ)
   第5番、第6番(子犬のワルツ)、第7番、第8番、第9番、第10番(告別)第11番
    第12番、第13番、第14番(遺作)

アンコール)
曲目不詳


 

 
 
 今日はブーニンファンの家内と一緒。早めに会場入りしてコーヒーでも飲もうかと、のんびり歩いていると、走って追い抜いていく人がいます。何を急いでいるんだろうねえ、などと話をしていましたが、もしやと思ってチケットを確認すると18時半開演とあります。19時とばかり思っていたので大慌て。幸いぎりぎり間に合いました。

 ステージ上にはショパンの肖像が飾られ、その周りに紅白のカーネーションが輪状にばらまかれていました。なかなか憎い演出。客席はほぼ満席です。今回の日本ツアーは、ブーニンが進めているショパンチクルスの vol.4 に当たります。

 さっそうとブーニンが現れ前半の演奏開始。一気に24曲を弾きました。力強い、かといって粗っぽくないブーニン節。聴いていて本当に気持ちいいです。やっぱりブーニンってスゴイねえと夫婦で顔を見合わせました。背は高いし、腹は出てないし、素敵だなあ、全然違うなあ・・、と家内は私と比較します。

 休憩時間のワインでいい気分になりながら、後半のワルツを堪能。豪快で繊細、熱情的な、流れるような演奏。聴きなれた曲も新鮮に思えます。会場も大いに盛り上がり、会場からも花束が渡されました。アンコールを1曲演奏しましたが、拍手は全く鳴りやみません。しかし、照明が明るくされ、ちょっとあっけなく強制終了されました。もっとカーテンコール続けてもいいのにねえ。最終の新幹線で帰っちゃうのかな?

 ブーニンの弾くショパンはやっぱりひと味違います。響きの良いホールいっぱいに情熱がほとばしります。軽業的なスリリングな指遣い、どんな強奏でも音が濁りません。今回の座席(Dブロック中央寄り)は音響的にも満足。昼過ぎには家内のご機嫌斜めでどうなるか心配していたのですが、満足げな家内の顔を見て一安心。今晩はおいしい酒が飲めそう。留守番の娘たちにコンビニのおでんを買って家路につきました。