新潟県音楽コンクール35周年記念 CONCERT 2000 若き精鋭と東京交響楽団 |
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2000年10月2日 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール | |
指揮:新通英洋 管弦楽:東京交響楽団 |
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フルート:浅利守宏 (休憩) ピアノ:小杉真二 |
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このところ仕事が立て込んでいて、コンサートに行く余裕が全くありませんでした。昨日(10月1日)の東京交響楽団の新潟定期(ベートーヴェン:ミサソレムニス)も仕事で行くことができませんでした。久しく音楽から遠ざかり、ストレスもたまりぎみです。 本日夜はようやくフリーになり、久しぶりに音楽鑑賞です。雨模様の北陸道をとばして、例によって開演ぎりぎりに到着。会場は7分程度の入りかな。 さて、このコンサートは、35年の歴史を誇る新潟県音楽コンクールの節目を記念して、受賞歴のある県出身の若手音楽家に東京交響楽団と共演する機会を与えたものです。若き精鋭と東京交響楽団という大げさな副題がついています。その精鋭達に期待したいのですが、不勉強な私にはなじみのない人たちです。 まず浅利さんによるモーツァルトのフルート協奏曲第1番。とりたてて好きな曲でもなく、ちょっと堅苦しかったのですけれど、大過なく終了。今後の発展に期待したいです。そう言えば、同じ曲を来月の東響定期ではパユが演奏することになっています。世界のトップとの比較も楽しみです。 次は竹内さんによるオペラのアリア。1曲目は声が安定せず、聴く方もハラハラ。2曲目から少しずつ声が出るようになり、3曲目で若干の盛り上がりをみせました。声量、発音などに問題ありかな。びわ湖ホール専属ということで、日本のオペラ界で今後活躍が期待されます。 次は牧田さん。今回の出演者では一番華やかな経歴を持ちます。県音楽コンクール受賞後は、日本音楽コンクール1位、パガニーニ国際コンクール第4位入賞とのことです。その割になじみがないですが。 グラズノフというあまりポピュラーな曲でなく、初めて実演を聴きますので、演奏の質については論じられません。曲のせいなのか、演奏のせいなのか、音楽に没頭することなく終了しましたが、このコンサートでは一番光っていた演奏だったように思います。 休憩の後、小杉さんによるショパンのピアノ協奏曲第1番。地元には根強いファンもいるらしく、隣のご婦人方が「いい男だねえ」とつぶやいておられました。音楽は可もなく不可もなく。前日アルゲリッチのCDを聴いていたのがまずかったかな。もう少し流れるような演奏に期待したかったように思います。 さて、指揮者を忘れていました。新通さんは一生懸命な指揮ぶりで、熱演でした。拍手に答える所作がどうにもぎこちないのが気にかかりました。 指揮者の技量がどうなのかは素人の私にはわからないですが、東響の伴奏は光っていました。弦の音色が美しかったです。出演者は東響にあたたかく見守られてたという感じでした。サポートも大変だったのかもしれません。最後に出演者が全員ステージに上がってコンサートは終了しました。 演奏の質がどうだったかは別にして、地元出身の音楽家のますますの発展に期待したいです。今回は東響の胸を借りたという感じでしたが、将来は東響定期に呼ばれるよう成長してもらいたいものです。 会場を出ると小雨が降り続いていました。残念ながら、音楽を聴いたあとの満足感、充実感は今ひとつでした。帰りに新潟市内の自宅に寄ったのですが、食事が用意されているはずはなく、風呂の栓も抜かれていました。寂しさを胸に、雨の国道116号線をパンをかじりながら柏崎に向かいました。 |