岩室温泉 越後平野と弥彦連山一望の宿 穂々−hoho− (新潟市西蒲区) B (泉質B、浴室B、設備C、眺めB)
新潟市西蒲区岩室温泉340番地甲 TEL:0256-82-4126 営業時間:13:00-17:30(最終受付16:30)、岩盤浴は21:00まで(最終受付19:45) 定休日:なし 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉、54.3℃、加水・循環 タオル:なし サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:ロビー 食堂:あり http://www.oohashiya.co.jp./
場所:岩室の温泉街の新潟方面からの入り口にある温泉旅館で、城郭を思わせる門構えとかがり火が目印である。これまで「ほてる大橋 館の湯」として営業し、宿泊や日帰り利用で何度か利用させていただいてきたが、2023年3月21日より名称変更して新たなスタートを切った。 料金:入浴のみの料金は、大人1100円、小人550円、2歳以下は無料。岩盤浴(嵐の湯)利用は、大人2200円、小人1100円。タオルレンタルは88円、バスタオルは165円。 浴室:フロントの左側に岩盤浴(嵐の湯)があり、右側の奥に進んだ先に大浴場(館の湯)がある。手前が男湯、奥が女湯である。脱衣場には脱衣棚に脱衣籠、ほかに貴重品入れがある。洗面台にはドライヤー、櫛、整髪料・ローション、綿棒類が揃っている。 内湯には長方形の大浴槽があり、大きなガラス窓から露天風呂を見渡すことができる。「ほてる大橋」時代は、寝湯・ジャグジー風呂があったが、閉鎖されている。そのほかにドライサウナと水風呂代わりの掛け水用の水槽がある。残念ながら、内湯は源泉でなく沸かし湯である。 外には屋根付の露天風呂があり、ここでは源泉が使用されている。その日のコンディションで変化するが、黒濁した岩室温泉の源泉(黒湯)を楽しむことができる。浴槽の縁に排湯口が切られており、オーバーフローされている。 洗い場は仕切り付きで、ボディソープ、シャンプー、シェービングフォーム等が備えられている。 泉質:令和5年7月28日付の分析書によると、源泉名は、岩室4号源泉。泉質は、含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度 54.3℃。湧出量 142L/分(動力用湯)。PH 8.0。 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.5、Na 3065、K 37.8、NH4 3.8、Mg 7.7、Ca 1015、Sr 10.5、Ba 2.5、Al 0.0、Mn 0.3、Fe(II) 0.2、Fe(III) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 2.6、Cl 6391、Br 21.7、I 2.3、OH 0.0、HS 45.4、S2O3 0.0、HSO4 0.0、SO4 36.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HPO4 0.0、HCO3 136.0、CO3 1.8、メタケイ酸 44.5、メタホウ酸 58.9、メタ亜ヒ酸 0.0、遊離CO2 2.6、遊離H2S 5.8 など、ガス性除く成分総計は10880mg/kg。 衛生管理の目的から加温し、その後の温度調整のため加水も実施、衛生管理のため循環ろ過装置を使用、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を実施とのことである。 コメント:館内は、基本的には「ほてる大橋」時代と大きな変化はない。館内には高級温泉旅館の空気感が漂い、浴室に向かう通路から見える庭園の緑が美しい。内湯は沸かし湯であるが、露天風呂は源泉が使用されており、加水・循環ろ過されているが、オーバーフローがあり、黒湯で売り出している岩室温泉の味わいは十分に感じられ、満足度は高い。黒い湯花により、手や足、尻が黒くなることがあるが、名湯の証である。立ち寄り湯の営業時間が限定されていて、料金が高めなのは残念であるが、値段分の満足感は得られるものと思う。岩盤浴もあるので、そちらの利用もお勧めである。 → ブログ
(No.539 2024/5/18)