332 一噌幸弘、水谷川優子、高木一郎
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2015年5月10日(日) 13:45  新潟市民芸術文化会館 能楽堂
 
能管・篠笛・田楽笛・リコーダー:一噌幸弘
チェロ:水谷川優子
リュート:高木一郎
 
パシオンの冒険〜時空を越えて出会う能とバロック


能楽古典:恋の音取

J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第4番 ハ短調 BWV1017より

一噌幸弘:前奏曲とジーグ

コレッリ:ラ・フォリア

能楽古典:乱拍子〜急ノ舞

一噌幸弘:ブリュッヘンよ永遠に
 
 
 
 能とバロックの癒合という、新潟ならではの演目です。能楽堂という空間で、どんな演奏を聴かせてくれるのか興味深く、客の入りも良好です。

 一噌幸弘さんが能管を演奏しながら静かに登場。その後に水谷川さんと高木さんも続いて入場しました。能楽堂に響く能管の音は幽玄であり、心が洗われるようでした。

 その後は一噌さんのMCを挟めながら演奏が進められました。一噌さんは各種の笛やリコーダーを使い分け、バロックの曲、自作の曲、能楽など多彩な演目を聴かせてくれました。チェロとリュートが良い味付けをして、一噌さんの演奏を引き立てていました。

 コレッリではリコーダーの2本吹き、最後の自作曲ではリコーダーの3本吹き、果ては4本吹きまで披露して沸かせました。

 能管や篠笛といった和の音楽も良かったですが、リコーダー演奏に感動しました。水谷川さんの演奏は何度か聴く機会がありましたが、一噌さんのことはこれまで存じ上げませんでした。こんなにも素晴らしい演奏家を知ることができたのは大きな収穫でした。
   

(客席:正面11−6、¥2000)