化学系学科とは?

化学系専門高校で学べる内容や進路を解説

化学系学科とは

化学系学科は、化学実験や分析技術を学び、化学製品の製造・品質管理・環境分析・研究開発などに携わる技術者育成を目指す学科です。 工業高校や工科高校を中心に設置されており、学校によって学科名や学習内容は異なりますが、「化学」を中心に学ぶ点は共通しています。

主な学科名
工業化学科、応用化学科、化学工学科、環境化学科、環境工学科、物質化学科、材料化学科、物質工学科、セラミック科、材料技術科、薬業科 など

化学系学科の歴史

化学系学科は日本の化学工業の発展とともに歩んできました。戦前には応用化学科や化学工業科、窯業(セラミックス)系、薬学(地場産業としての製薬)系の学科が設置され、高度経済成長期には工業化学科が多くの工業高校で設置されました。現在では環境・材料・バイオ・医薬など幅広い分野へ発展しています。

応用化学科・化学工業科・窯業科・薬業科
(明治後期~昭和前期)
工業化学科・セラミック科
(昭和中期以降)
現在の多様な化学・材料・バイオ・薬学系学科へ
※学科名の変遷は学校によって異なります。上図は全国的な傾向を簡略化したものです。

化学系学科の誕生から現在までの詳しい変遷は 「化学系学科の歴史」 をご覧ください。

現在(2026/6)の主な化学系学科

全国の化学系専門高校における、系統別の学科数とその割合(計129学科)の内訳です。

工業化学系:63学科 (48.8%)
環境化学系:35学科 (27.1%)
材料・セラミックス系:16学科 (12.4%)
化学工学系:7学科 (5.4%)
バイオ・医薬系:5学科 (3.9%)
応用化学系:3学科 (2.3%)
系統 主な学科名 主な学習内容
工業化学系(63学科) 工業化学科、化学工業科、化学科、化学技術科、システム化学科 など 化学製品の製造、分析、品質管理などの基礎技術
応用化学系(3学科) 応用化学科、科学技術科(応用化学分野) 化学の基礎から高度な応用、理工系進学への対応
化学工学系(7学科) 化学工学科 化学プラント、生産工程、自動制御技術
環境化学系(35学科) 環境化学科、環境工学科、化学環境科、環境システム科 など 環境分析、測定、公害防止、資源リサイクル
材料・セラミックス系(16学科) 物質化学科、材料化学科、物質工学科、セラミック科、材料技術科 新素材、高分子材料、機能性材料、セラミックスの焼成技術
バイオ・医薬系(5学科) 薬業科、くすり・バイオ科 発酵、微生物、生命科学、医薬品製造、製薬技術

どんなことを学ぶの?

分野 学習内容
工業化学 化学製品の製造、安全、品質管理の基礎
応用化学 化学の理論、応用実験、物質の合成
化学工学 化学プラント、生産工程、熱・流体の移動制御
環境化学 環境測定、水質分析、大気分析、公害防止
材料化学・セラミックス 高分子材料、機能性材料、無機材料、陶磁器・ガラスなどの焼成技術
バイオ・製薬化学 発酵、微生物、生命科学、医薬品の合成・分析・製造技術

取得を目指せる主な資格

卒業後の進路

主な就職先

  • 化学メーカー
  • 医薬品メーカー・製薬工場
  • 食品メーカー
  • 化粧品メーカー
  • 半導体関連企業・電子部品メーカー
  • ガラス・セラミックス製造企業
  • 環境分析会社
  • 化学プラント関連企業

主な進学先

  • 工学部(応用化学・化学工学・材料工学)
  • 理学部(化学)
  • 薬学部(薬科学・薬学)
  • 理工学部
  • 生命科学部
  • 農学部(農芸化学)
  • 環境学部
  • 化学・分析・バイオ・材料・医療系専門学校

化学系学科はこんな人におすすめ

🧪 化学実験が好き
🔬 分析や研究、くすりの仕組みに興味がある
🏭 ものづくりが好き
🧱 新素材やセラミックスに興味がある
🌎 環境問題に関心がある
📚 資格取得に挑戦したい

具体的に学校を探す

全国の化学系専門高校を、6つの学科系統(工業化学・応用化学・化学工学・環境化学・材料・バイオ)に分類した一覧ページです。それぞれの学校のホームページや学科の案内ページへリンクしています。

参考資料・出典

※本ページは全国の化学系学科の代表例を紹介したものです。学科名や教育内容は学校によって異なり、ここに掲載したものがすべてではありません。
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