これまで、ざっくりした地図の「BFD」、機械と温度をのせた「PFD」を学んしてきました。今回のP&ID(Piping and Instrumentation Diagram / 配管計装図)は、工場の設計図の最終形態です!
P&IDには、工場に張り巡らされる「すべての配管(太さや素材)」と、温度や圧力を測る「すべてのセンサーや自動バルブ(計装)」を完全に書き込みます。これを見れば、工事をする職人さんが迷わずに現場を組み立てられるレベルの詳細な図面です。
工場の中の温度・圧力・液体の量を「測り」、自動でバルブを「コントロールする」仕組みのことです。人間の体でいうと、熱いと感じて(センサー)手を引っ込める(筋肉・バルブ)ような神経のネットワークです!
PFDよりもずっと具体的になり、配管のサイズ(3Bなど)や、丸で囲まれたセンサーのマークが登場します。
※3B-CS は「3インチ(約8センチ)の太さの炭素鋼(鉄)のパイプ」という意味です。
※丸の中の TI は「Temperature Indicator(温度メーター)」というセンサーを表しています。
P&IDでは、アルファベット2文字から3文字の暗号(タグ)を使って、何のセンサーかを表現します。1文字目が「何を測るか」、2文字目が「何をするか」を表しています。
| よく出る記号 | 英語の意味 | 日本語での意味 |
|---|---|---|
| TI | Temperature Indicator | 温度計(現場で見られるメーター) |
| PIC | Pressure Indicator Controller | 圧力制御計(圧力を測って自動調整する装置) |
| FIC | Flow Indicator Controller | 流量制御計(流れる水の量を自動調整する装置) |
| LIC | Level Indicator Controller | 液面制御計(タンク内の水位を自動調整する装置) |
BFD(ざっくり) ➔ PFD(まんなか) ➔ P&ID(完ぺき)とステップアップすることで、巨大な工場は安全に設計されています。