SanDo コンサート Vol.183 クロスオーバー ピアノ X チェロ
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2026年4月18日(土)15:00 朝日酒造エントランスホール
ピアノ:Masumi Yamamoto
チェロ:片野大輔
 
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番より プレリュード
日本古謡:さくらさくら
ガーナー:Misty
Masumi Yamamoto, T.Laurence:Perseverance

(休憩15分)

Tagell-Kliegel編:スペイン組曲より フラメンコ
チャイコフスキー:The SWAN LAKE
ガーシュウィン:Someone to watch over me
ハーライン:星に願いを
滝廉太郎:Kojo no Tsuki

(アンコール)
翼をください

 毎月第3土曜日の午後に、長岡市の越路地区にある朝日酒造本社のエントランスホールで、アンサンブル・オビリーの片野大輔さんがプロデュースするコンサートが開催されています。第3土曜ですので、サンド= SanDo ということで、SanDoコンサートと命名されています。
 なかなか魅力的なプログラムが多く、会場のエントランスホールは残響豊かで雰囲気も良く、ときどき参加させていただいています。

 今回は、回を重ねて第183回です。今回のテーマは「クロスオーバー ピアノ X チェロ」で、長岡出身でアメリカで活躍されているジャズピアニストの Masumi Yamamoto さんと、おなじみの片野大輔さんの共演です。
 Masumi Yamamoto さんは、お名前はしばしば耳にしますが、実際の演奏は聴いたことがなく、たまにはジャズを聴くのもいいかなと思い、出かけることにしました。前回このコンサートに行ったのは、2025年7月の「vol.175 フルート三重奏」でしたので、9か月ぶりでした。

 今週末は、りゅーとぴあを中心会場として、和の祭典である「アート・ミックス・ジャパン(AMJ)」が開催されており、興味深い公演もあって、新潟市民の一人としましては、是非とも参加したいところでしたが、チケット代が高額なこともあり、今年は参加を断念させていただきました。天候にも恵まれて、きっと賑わったことでしょう。

 与えられた雑務を終えて、某所で昼食を摂り、いつものように国道116号線を南下しました。大河津分水を渡って左折して信濃川の堤防沿いを進んで与板入り。そのまま直進し、長岡市街を通らずに、北陸道、国道8号線の下を通り、西側の山の麓沿いを進んで越路に進めば、朝日酒造本社に到着です。高速を使わなくても快適に到着できますのでお勧めの道です。

 途中休憩をはさみましたが、14時前に朝日酒造本社に到着し、車の中でこの原稿を書きながら時間調整しました。
 開場待ちの列が伸びてきたところで、私も列に並んで開場を待ちました。時間となり、開場開始とともに当日券を買って入場しました。いつものように、今日の出演者でもある片野さんが、朝日山の前掛けをつけて、受付や雑用をしていました。

 玄関から奥に進んだところが演奏会場として使用されていますが、このスペースの中央にピアノが置かれ、その前にチェロの席が設けられていて、客席はそれを取り囲むように設置されていました。
 私は正面の3列目に席を取りましたが、客席はどんどんと埋まりました。椅子を順次追加して対応していましたが、予想以上の大盛況でそした。公式発表は125人とのことでした。

 開演前に、いつものように片野さんと朝日酒造担当者が登場して、コンサートや朝日山の製品の説明があました。試飲もできるそうですが、車で来て飲めないのが残念でした。

 開演時間となり、片野さんが登場して、1曲目はチェロ独奏で、バッハの「プレリュード」です。残響が豊かなホールに、豊潤なチェロが朗々と響き渡りました。チェロの定番曲ですので、片野さんの演奏は手慣れたものでしたが、演奏もさることながら、ふくよかなサウンドに酔いしれました。

 赤いタイトなドレスがセクシーな Masumi さんが呼び出されて、挨拶とトークがあり、2曲目は、Masumi さんの新曲の「さくらさくら」です。
 ピアノで始まり、チェロが加わって、ジャズのセッションが始まりました。ノリノリのリズムの中に、「さくらさくら」のメロディが隠れるようにしてあり、楽しく盛り上がり、大きな拍手と歓声が贈られました。

 2曲目は、スタンダードナンバーの「Misty」です。Masumi さんが片野さんと初めて共演するにあたり、演奏曲として最初に思い浮かんだのがこの曲だったそうです。しっとりとしたムードに溢れるピアノとともにチェロが甘く切なく歌い、心に染みる感動を与えました。

 前半最後の4曲目は、ピアノ独奏で、Masumi さんの曲の「Perseverance」です。日本語では忍耐という意味だそうですが、暗いイメージではなく、明るさのあるポジティブな意味で使う言葉だそうです。激しさと躍動感のあるピアノはパワーに溢れ、聴く者を鼓舞して、力を与えてくれるようでした。大きな拍手が贈られて、休憩時間に入りました。

 休憩後の後半1曲目は、チェロ独奏で「フラメンコ」です。ピチカートを交えての演奏で、静と動の対比を感じさせながら、情熱的に演奏して楽しませました。

 Masumi さんが登場して、2曲目は「The SWAN LAKE」で、チャイコフスキーの「白鳥の湖」をモチーフに作った曲です。
 チェロの独奏に始まり、ピアノが加わり、しっとりと演奏が進むと思わせて、突然曲調が変わってジャズになり、ピアノとチェロが呼応しながらスウィングして、聴く方もウキウキでした。

 3曲目は、「Someone to watch over me」です。しっとりと、ゆったりと、ムードたっぷりにピアノを演奏し、そこにチェロが加わって甘いメロディを奏で、うっとりとしました。

 4曲目は、「星に願いを」です。チェロの序奏で始まり、おなじみのメロディを奏でました。ピアノはチェロを引き立てるように優しく歌い、チェロは甘く、朗々と歌い、ジャズテイストの中で楽しませ、ちょっと高級なナイトクラブにでもいるような雰囲気を感じさせました。

 最後は「Kojo no Tsuki」です。もちろん「荒城の月」のことです。日本の名曲が、Masumi さんの手によってジャズに変身しました。チェロが朗々とメロディを奏で、ピアノが加わり、ジャズの世界に突入し、その後は激しいセッションとなり、感動と興奮をもたらして終演となりました。

 大きな拍手に応えてアンコールとなるはずでしたが、恒例の抽選会となり、朝日酒造の製品のプレゼントの抽選が行われました。期待しながら4等から順に結果を待ちましたが、今回も外れでした。

 そしてアンコールに「翼をください」をしっとりと、ゆったりと演奏して、感動の中にコンサートは終演となりました。

 今回は、長岡が誇るジャズピアニストの Masumi さんの素晴らしさを知ることができて良かったです。片野さんは相変わらず芸達者で、どんなジャンルの曲もこなしてくれるのはたいしたものですね。

 肩のこらない演奏で楽しませてもらいましたが、たまにはこういうコンサートも良いですね。帰り道は、行きと同じ道を通って、1時間半ほどのドライブで帰宅できました。
 

(客席:正面3列目、当日券:¥1200)