全国アンケートやビデオから分かったこと・感じたことなどを、国語の時間に作文にまとめました。
熊本県のスイカ
熊本市立川上小学校 5年1組 なつみ
「今からアンケートを行います。」
先生が、みんなに紙を配った。みんな、アンケートの質問に、一生懸命答えている。私にとって、このアンケートは、とてもむずかしく、「これだ。」と、完全に分かったのは、あまりなかった。なんとかアンケートが終わって、提出した。みんな、
「あれ、なんて書いた。」
「わたしはこうかいた。」
「えー、私はこうかいちゃった。」
などと、アンケートのことを話している。
その後、先生が答えをいった。私が、みごと大まちがいしていたところは、1年の生産量だ。本当は、2万こくらいなのに、私が書いたのは、たったの60こ。「これでくらしていけるはずがないよなあ。」と、自分でも思った。あと1つ、スイカ1この重さだ。私は、1こたったの1キログラムと書いていた。正しい答えは、5キログラムくらい。母にも言われたが、1こ1キロだったら、小玉スイカだ。そう思うと、「なんでこんなのまちがえたのかな。」というようなまちがいばかりしていた。
アンケートをして、何日かすると、あすかさんの家から撮らせてもらったビデオを先生が見せてくれた。
まず、スイカについて説明があって、早い物で3月、おそい物で8月にしゅうかくして、ふつう1万こ、多い所で2万この出荷をしているということ。スイカにかんしては、熊本県植木町が日本一だと教えてくれた。「熊本市は、植木町の続きだから、スイカをたくさん作っているんだな。」と、説明を聞いてよく分かった。
ハウスについて説明があった。ハウスは、連とうハウスと単とうハウスという2種類があるらしい。連とうハウスというのは、ハウスがいくつかつながっているもので、単とうハウスというのは、1つ1つわかれているものだ。これは、ビデオを見てわかった。私は、ハウスにも、種類があるということを初めてしった。「連とうハウスと単とうハウスで、スイカを作っている時期は、同じ時かな。」とぎもんに思っていると、連とうハウスでは、11月から3月まで。5メートルの単とうハウスでは、4月から5月。4メートルでは6月じょうじゅん。3メートルでは、6月ちゅじゅんに作って出荷しているという説明があった。
ハウスの総面積が、30アール、横35メートルあって、その中に2000本のつるで2000玉のしゅうかくができて、「2番果」も合わせて4000玉、連とうハウス1つ、単とうハウス3つあるから、4000玉の4倍で、16000こくらいのしゅうかくができる。
2番果というのは、スイカを2回作る、2回目のこと。1番果のしゅうかくが終わると、2番果が栄養をおもいっきりとるから、すぐに実がなるそうだ。私は「同じ所で2回も作るというのは、しらなかったな。すごいな。」と思った。
ハウスが温かいのは、暖房があるからだ。その中心のボイラーから、親ダクトという直径80センチメートルのくだが2本でていて、その親ダクトから子ダクトという直径30センチメートルのくだがでていて、それをハウスと平行にひっぱり、その先から風が出て、12月から3月までは15度くらい、花が咲くころには18度から25度まで温めることができる。ハウスの中が、暑くなりすぎないように、上の方のビニールが開け閉めできるようになっている。温かい空気が上へ上へと上がっていくからだ。
スイカは、苗を作って育てる。その苗の中で、自根で育てるのではなく、「さしつぎ」と「よびつぎ」という2種類の育て方がある。
さしつぎというのは、かんぴょう(まきずしのしんになるもの)のふた葉の真ん中に、細い竹で穴をあけて、スイカの苗をその穴にいれるというものだ。
よびつぎというのは、かんぴょうとスイカを一緒にして、途中をクリップでくっつけて1つにして、下と上を切って植える。それは、連さく障害を防ぐためにするらしい。
その苗を植えつけて、1つのかぶから3本のつるを伸ばして4節目か5節目を目標に、め花を切って、つるを太くし、葉を多くする。
それだけでは実がならない。実をならせるためには、め花とお花の花粉をくっつけなければならない。め花とお花の見分け方はめ花には、はじめから花の下に小さな実がなっていて、お花には実がない。
花粉をくっつけるには、人の手でするか、みつばちを使うか、どちらかだ。4月から5月は、みつばちでできるが、3月から4月は、寒いからみつばちがあまり飛ばないので、人の手で行わなければならない。
め花とお花をくっつけて、1日たつと3倍、1週間で、やく直径7センチメートルから、8センチメートル成長する。それから10日くらいすると3キログラムくらいになり、30日すると、5キログラムになる。実が成長してくると、ちゃっかぼうというぼうをさす。色は、赤、白、青、黄の順番。なぜちゃっかぼうをさすのかというと、まだ青いスイカや、うれすぎたスイカを出荷してはいけないから、おいしいスイカを出荷するために使うそうだ。
まだ、スイカが小さいときに、「てっか」というさ業をする。てっかというのは、1かぶ1本のつるにして、ふつうの5キログラムくらいから、エルサイズの7キロか8キログラムくらいにする。
植え付けたり、しゅうかくを、毎日するわけではない。ふだんしている仕事はお花とめ花をくっつけたり、芽かぎ、温度管理をしているそうだ。芽かぎというのはたくさんの芽をちぎって、つるを3本だけにすること。とくに大切なのは、ハウスの温度管理。暑くなりすぎたり、寒くなりすぎてはいけないからだそうだ。
スイカにかんしては、日本一の熊本県だけど、どうしてさかんなのかが、私は、ずっとぎもんに思っていた。ビデオを見ていると、朝、冷えて、昼、気温が高くなり、夜、寒くなるという昼夜の温度の差があることと、土の水はけがいいからだそうだ。なぜ、水はけが悪いといけないかというと、水っぽいおいしくないスイカになってしまうんだそうだ。「水はけがいい土、昼夜の温度の差というじょうけんがそろっているからスイカ作りにむいているんだな。」と思った。
このビデオをみて、苗も、さしつぎとよびつぎがあるということが分かったし植え付けてから、つるを3本にきちんとしたり、め花とお花の花粉をくっつけたら実がなるなど、いろいろな事が分かった。なぜスイカの生産がさかんなのかもわかった。ビニールハウスの中の暖房のこと、ビニールの開け閉めができることも分かった。スイカを育てるということが、どんなにむずかしかがよくわかった。今まで日本一のスイカの産地とか、ビニールハウスも工夫していることなど、知らなかったけれど、ビデオをみて、アンケートでわからなかったことや、いままで知りもしなかったし、興味もなかったスイカ作りのことが、よくわかった。
スイカについて
熊本市立川上小学校 5年1組 ひろひさ
「スイカはどうやって、作っているのだろう。」
と、話をしました。ぼくは、そのことをぜんぜん気にしていませんでした。
それから、何日かしたら、先生がビデオを見せてくれました。それは、スイカのビデオでした。
初めは、ハウスについての説明でした。ハウスには、単とうハウスと、連とうハウスがあります。
単とうハウスは、一つ一つに、分かれていますが、連とうハウスは、分かれていません。もう一つ単とうハウスだけど、単とうハウスより、少し小さいハウスがあります。連とうハウスには、だんぼうがついています。
だんぼうは、まず親ダクトへ、親ダクトから子ダクトへ、そして子ダクトからあたたかい空気が出ます。親ダクトの直径は、80センチメートルあります。子ダクトの直径は、30センチメートルあります。
おくれましたが、連とうハウスの平均気温が、15度。こうはいする時は、20度。花がさく時は、25度まであげます。
スイカを作る時の気候は、朝冷えて昼高くなる気候がいいそうです。その差が大きい方が、いいそうです。
畑の土は、水のきれがよいそうです。水をまいても、すぐに水がなくなるので、スイカ作りにむいているそうです。ぎゃくに田んぼだったら、水のきれが悪くスイカが、水っぽいスイカになります。だから、田んぼでは、作らないそうです。
スイカには、なえがあります。なえの名前は、2つあります。よびつぎと、さしつぎがあります。さしつぎの下には、かんぴょうがあります。そこを切ってそこに、なえをさします。よびつぎは、なえを育てて、そのとちゅうから切り、ちがうなえをとちゅうから切り、下の方と上の方をつなげます。スイカのほとんどは、自根では育てないそうです。自根とは、文字の通り、自分の根っこのことです。
スイカは、4節目か5節目に、花をさかせます。そのほかの花は、ちぎってしまいます。1つのかぶから3本ものかぶができます。
スイカにも、ヘチマと同じように、お花とめ花があります。お花とめ花のちがいは、お花は花の下に実がついていません。そのかわりに花粉がついています。め花には、実がついています。お花の花粉を、め花につけてこうはいするのです。
4月から5月にかけては、みつばちにこうはいをまかせます。そのほかの日は、自分たちの手でこうはいさせます。
こうはいした次の日には、スイカの大きさは、3倍になります。およそ1週間後に7センチメートルをこえると、ちゃっか棒を立てて出荷する順番を決めます。ちゃっか棒は、色で順番を決めます。色の順番は、赤、白、青、黄色です。そして、1かぶに2つ以上なっていたら、大きい方をのこして、小さい方をちぎります。そして、1つに栄養をあたえます。
10日間ぐらいで大きくなり、重さはなんと、3キログラムになります。30日くらいたつと、重さは5キログラムになります。それから、7日か、8日くらいたつと取り入れ。そして、出荷します。出荷した後、つるを切ります。それで、一番果は、終わりです。
一番果のつるを切ると、二番果が、一気に育ちます。だから、すぐにこうはいになります。37日か、38日で出荷します。
連とうハウスの面積は、およそ30アールです。奥行き90メートル、幅は、6メートルです。
連とうハウスには、2000こうわっています。それが、2倍だから、4000こ取れるわけです。
天じょうのビニールは、三枚してあります。それは、ドラムで、いっぺんに開閉します。スイカ作りに大切なことは、温度管理と芽かきとこうはいをする。芽かきとは、出てきた芽をかくことです。
全国47都道府県で熊本県が一番多く、スイカを作っています。スイカを作っているのは、一けんの農家で約20000こだそうです。お母さんに聞いたら、知らなかったそうです。熊本県で一番スイカを作っているのに、大きな消費地である東京都に送ってしまいます。
スイカの多くつくられている所は、熊本県の中でも植木町が多い。スイカは3月の上じゅんから7月の下旬までに出荷します。
ぼくは、連とうハウスは、ドラムでビニールを開け閉めするなんて、はじめて知りました。そして、スイカにお花といめ花があるなんて、はじめて知りました。
ぼくは、スイカのことが、分かるようになりました。
スイカ作りについて
熊本市立川上小学校 5年1組 めぐみ
「熊本のスイカって、熊本と福岡と大阪と東京のどこで一番食べられているの。」と、父に聞いた。
「うん、たぶん大阪じゃない。」
私は、熊本に一番近い福岡だと思っていたからびっくりした。
スイカはいもみたいにさし木をすると思っていた私に、父はこういうことをおしえてくれた。
「スイカは、まず種を植えて育てて、かんぴょうやかぼちゃとつぎ木するんだよ。」
私はスイカは好きだけど興味は、なかったのでなるほどっと思った。次の日先生が、答えを言って下さった。その時、
「熊本で作ったスイカは、一番東京で食べられているんだよ。」
その言葉を聞いた時ふと、父の言ったことを思い出した。父は、大阪だと言っていた。帰ったら教えてあげようと思った。
帰ってから父に知らせたら、
「初めて知った。」
と言った。スイカとトマトとメロンは、熊本県が日本一ということを初めて知って勉強になったな、と思った。
次の日に、パソコン通信で、広島からアンケートがとどいた。先生は、
「おまえ達より、広島の子ども達の方がよく知っているよ。」
ちょうどいい所に、あすかさんの家が、スイカを作ってるので先生が、ビデオをとって来て下さった。
熊本の夏は、朝が冷えて昼暑く夜寒い、朝・昼・夜の温度の差があった方がとうどが上がりやすいそうだ。
それに、土しつや、水はけがスイカ作りによく適している。だから、水田地帯より、畑作地帯の方がいい。水田地帯だったら、水っぽいスイカでおいしくならないらしい。熊本は、スイカ作りにとても適している。スイカは、熊本の植木町が一番さかんだ。
出荷は、早い物で、3月上旬からおそい物は7月下旬から8月上旬までだ。
スイカを、育てるために使うビニールハウスにも種類があって、連とうハウスと単とうハウスそれに単とうハウスの小さいものがある。連とうハウスのそう面積は、30アール・おくゆき35メートル・横35メートルあって、冬の寒い日は、3枚も、ビニールをかぶせるそうだ。ビニールのはしにくだをつけて、暑い時に開け閉めすることを、まきあげちょっかんと言う。
スイカは、じこんではなく、かぼちゃや、かんぴょうに、さし木かよびつぎをする。その理由は、連作障害回避のためである。
スイカのめ花は、4節目づつある。
1かぶから、3本の芽がでる。
てっかは、5から7キログラムの大きな実になるように、する。
スイカは、お花とめ花は別々についていて、見分け方は、め花には下の方に実がついているけど、お花にはついていない。
こうはいは、4から5月は、みつばちにたのむけど、3月は、はちがとばないから人工こうはいをする。
1日で、3倍から4倍くらいになって、1週間ぐらいたつと、7から8センチになる。7から8センチになったら、ちゃっかぼうを立てる。ちゃっかぼうを立ててから、37から38日ぐらいで5キロぐらいになる。5キロぐらいになったら、収かくする。
これで、1番果はおわりだ。
2番果は、1番果の30センチ下に植える。1番果を収かくして切ったら、2番果が力をつけて、すぐにこうはいをする。
だんぼうは、親ダクトの中を通り、子ダクトの中を通る。親ダクトとは、直径が80センチ、子ダクトは30センチある。
冬は、15から16度ぐらい、冬のこうはいの時は、外が−2から−3度の時18から25度ぐらいまで上げる。
おもな仕事は、芽かぎ、こうはいだ。
それに、温度かんりが特に大切だ。
私は、3から8月まで出荷するなんて、初めて知ったし、農家の人たちが、いろいろな苦労をしていることも知った。
まだ、どういうふうにして、どんなたねを植えるのかを、知りたい。
熊本県のスイカについて
熊本市立川上小学校 5年1組 あすか
「今から、スイカについてのアンケートをとります。」
という、先生の声が教室にひびいた。
私は、席について、そのアンケートの中に、「1年間に、何個ぐらい生産しているでしょう。」というしつ問があり、私は、「3千こぐらい」と書いていた。
次の学級通しんに、アンケートの中身と、みんなの答えが書いてあった。その中に、さっきのしつ問があり、なんと10個という人がいて、私はびっくりしてしまった。後で、1年間に何個ぐらい生産しているのか、お母さんに聞いてみると、
「ふつうは、1万個ぐらいね。でも、多い所では、2万個ぐらいとれるよ。」
とお母さんが言ったので、私は、もっと少ないと思っていたので、びっくりしてしまった。
アンケートの結果を見てから、先生は、私の家で作っているスイカのビデオを見せてくれた。いろんな説明をしてくれたのは、わたしのお父さんだった。熊本県は、日本一のスイカの産地で、その中でも植木町がさかんだそうだ。育てたスイカは、3月から、7月ぐらいまで出荷するそうだ。
ビニールハウスには、れんとうハウスと、たんとうハウスがあるそうだ。広いれんとうハウス寒い時期、だんぼうを入れるそうだ。れんとうハウスは、そう面積が、30アールほどあり、横はばが35メートル、おくゆきが、90メートルほどありるそうだ。植え込み本数は、2千本、収穫は2千こみこんでいるそうだ。
寒い時期は、ビニールを、20センチ間かくで、3枚かぶせるそうだ。ビニールハウスの開閉は、巻き上げ直かんを、ドラムで回してやる。
スイカのなえを育てるには、さしつぎと、よびつぎがあるそうだ。さしつぎは、かんぴょうでやり、よびつぎは、かぼちゃでやるそうだ。もしも、自根でそだてたら、「連作障害」という害がでる。それを回避するために、さしつぎか、よびつぎをするそうだ。
このなえを、ハウスに植えかえてから1ヶ月ほどたって、花はさくが、こうはいはしないそうだ。なぜなら、まだ小さいので、栄養も少ないから、もっとたくさん葉をしげらせてから、こうはいをする。
スイカのお花とめ花は、べつべつになっていて、め花の下には、最初から、小さな実がなっている。こうはいするには、じんこうこうはいといって、人の手でやるか、みつばちでこうはいをするそうだ。冬場の寒い時期は、こうはいは、人の手でやる。みつばちでこうはいするのは、5月ごろだそうだ。それは、3月ごろはまだ気温が低いため、はちが飛ばないので、人の手でやる。
こうはいした次の日は、2倍から4倍になり、1週間たつと、直径7センチから8センチぐらいになる。7センチメートルほどになると、ちゃっかぼうというぼうをたてる。ちゃっかぼうの先には、赤、白、青、黄の色がぬってあり、7センチになった順番に、赤、白、青、黄、の順で横に立てて行くそうだ。ほかにも、黒などの色がある。なぜちゃっかぼうを立てるかというと、スイカの収穫が早すぎたり、おそすぎたりしないように、ちゃっかぼうを立てる。これは、農協できめたそうだ。スイカは、1つのハウス2回植える。これを、二番果という。この二番果を、一番果と30センチほどはなれたところに、一番果の収穫前に植えるそうだ。それから、一番果をしゅうかくしたら、ぬいてしまう。一番果をぬいてしまうと、二番果が、これまで以上に栄養をすい、すぐこうはいするそうだ。
冬の寒い時期は、れんとうハウスをだんぼうするそうだ。だんぼう器で暖められた 空気は、親ダクトという直径80センチのくだを通り、子ダクトという直径30センチのくだを通ってから、ハウスの中を暖める。平じょう時は、15度ぐらいまで暖めて、花がさくと、25度ぐらいまで暖めるそうだ。
ちゃっかぼうを立ててから、10日ぐらいすると、3キロ弱まで育ち、30日位すると、5キロ位にまで育つ。それから、1週間位じゅくしてから、出荷するそうだ。しゅうかくしたら、つるを抜き、これで一番果が終わり。
なぜ、熊本県でスイカがさかんになったかというと、昼と夜の温度差があって、スイカのとう度がよくなるからだそうだ。それに、土しつがよく、水の切れがよいからだ。
わたしはビデオを見て、少しむずかしく、聞き取りにくい所があった。やっぱり、スイカ作りは、とてもたいへんなことだと、あらためて分かった。