「こまちトマト試食会」の様子(5)
おまけ(「こまちトマト」のひみつ)
- ここまでずっと付き合ってくれたみなさんに、ごほうびにほんとうの「こまちトマト」のひみつをお教えしましょう。
- ここまでの文章にも「こまちトマト」という言葉を使ってきましたが、実はこれらはすべて、正確には「こまちトマト」ではありません。なぜでしょうか?
- 鶴山さんのハウスは、八代市の金剛干拓(こんごうかんたく:今から100年ほど前に海を干し上げて作った陸地のうちのひとつ)の中にあり、冬場に地下水の水位が下がってくると地中の塩分がトマトに強く働くため、実が太りきれない「塩害(えんがい)」が起こってしまうのだそうです。ところがこの結果生まれる通称「塩トマト」がとても甘くておいしいので、パッケージに趣向を凝らし、「こまちトマト」という独自のネーミングで福岡市へ直接出荷されたところ、これがたいへんな好評で、今では鶴山さんの農園の主力商品のひとつにまでなったということです。
- つまり、「こまちトマト」は鶴山さんのハウスで、しかも冬場にしかできないものなのです。
ふつうの「桃太郎トマト」
- 幹が太くて、葉っぱが元気よく茂っています。実も大きく太っていますが、全体に白っぽい色をしています。
本物の「こまちトマト」
- 幹は細く、葉っぱも少なくて元気がありません。実もあまり太らず、小ぶりです。そのかわり、上の方の緑色がとても濃くて、全体につやがあります。
- こうしたいろいろな条件を考えながら育てていくと、みなさんのところでもおいしいトマトが育つかも知れませんよ!!
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最終更新日 : 平成8年12月2日