セキュリティ、部品交換期限という脅迫


 現在お世話になっている会社で実感した話題です。

あ:「部品交換期限が切れますので、サーバが停止したら業務が止まります」
い:「俺を脅迫するのか?」

 前者が提起者、後者が裁可を下す上長です。

 正直、もっともな意見だと感じ入った限り。

 メーカは、部品を維持するのは、工場のラインを維持する必要から同じ物を作り続けたくない。
 壊れてもいないが、壊れる可能性があり、壊れたら被害が大きい。 だから保守契約を維持する必要からサーバを買い換える必要に迫られる。

 可笑しな話で、ならメーカは同じ物、或いは互換性がある部品を作り、故障した場合は、その部品を提供すればよい。
 だが、それをメーカは提案しない。 何故か? 部品を売るよりまとまった塊を売った方が儲けが大きいから。
 これを脅迫と呼ばず、何を脅迫と定義するのでしょうか?

 ソフトウェアは、ライセンスというまやかしで儲けをむさぼる。 又、サポート契約という名前で保守費用を掠め取る。
 新卒の頃から感じていた事柄だが、SI会社は、より酷い。 利用者にサポート契約を締結させて、その権利を使ってノウハウを蓄積する手段に利用する。
 そういう事情があるから、金だけ払ってノウハウを窃盗されることを防ぐ為に、それを認識して大金を動かせる会社は、自前でSIを行う。
 SI業界は、周旋会社が圧倒的だから、SEは馬鹿みたいに集まる。 SI業界は人売りを基本とした方が管理工数を最小に利益だけを追求できる。
 んで、プロジェクト管理とIT知識を持ったプロパーを労務管理、指揮、調停、交渉に携わらせる。
 そして、そのプロパーは働かない。

「協力会社の人間を安い賃金で働かせた方が、費用を抑えることができて会社にとってもよいじゃないですか!」

 と本気で言う。 会社の支出、費用を抑える事が至上の任務じゃないだろう、と。
 そもそもノウハウの流出を抑える事が外注しない主目的でしょうが、と。 働きたくない。 働いたら負け。 真面目に働いたら馬鹿を見る。

 こんなくだらないIT手順を覚えるならば、上司に媚びを売って、気に入られ、さっさと現場から離れたい!
 そういう気持ちが透けるどころか、あからさまに隠そうともせずに行動する。

 怠惰と詐欺と窃盗と脅迫。 何だろうな、この業界は…。