巻き戻しです。ありがとうございます


前置き

 検索サイトから運悪く、このページにたどり着いてしまった不運な方は、本ページの下の方(1-4.)からお読みください。([End]キーを押下)

本文

 先月うちのネットワークは、ローカルエリアだけIPv6デュアルスタックへ移行しました。
 2012/06/06からIPv6ローンチが開始されます。 IPv6フェイルオーバ影響を受けますのでIPv4へ巻き戻しとなります。

 本当にありがとうございました。

 IPv6に移行してほしいなら、新しいインターネットワークを作れ、よそでやれ、ともう一度言っておきます。
 ユーザからすれば、どちらにしろ、朝○ネットからニ○ティへ切り替えるのと同じことをするのだから。

 既存に影響を与える方向性で進めるとか意図が分からない。

0. 制限事項

 以下はすべて独自研究に基づいておりますから、自己責任で利用、理解してください

1. 大雑把なIPv6フェイルオーバ対策

 インターネット接続回線がフレッツ光ネクスト(NGN 網)でなければ、IPv6スタックを停止させるのがベターだと思います。

1-1. 影響を受ける可能性があるパタン

 以下は、前提としてIPv6インターネット接続回線を持っていない場合を想定しております。
 回避策は、IPv6を外す選択で方向性を示しています。 IPv6を外さない方法もあります。

  1. Windows 7(Starterを含む)
  2.  IPv6スタックと通信トンネル仮想インターフェースがデフォルトで有効になっております。
    これを無効にする必要がございます。

  3. Windows Vista
  4.  使っていないので詳しくは知りませんが、IPv6スタックが有効になっているなら無効にする必要がございます。

  5. Windows XP
  6.  IPv6スタックを追加インストールしている方は、これをアンインストールする必要がございます。

1-2. フェイルオーバ問題って何?

 クライアントがIPv6を優先して使おうとすること。

 この優先順位付けを決めたのは、誰かは知らないが、どこぞの団体であり、クライアントに問題の原因があろうとも利用者に責任はない。

 これを原因としてインターネット接続回線がIPv6に対応していないと、クライアントがタイムアウトを起こすまで待ち続ける。
 結果、ネットワーク障害やサーバ障害、サーバ負荷増加が発生しているかのように観測される。

1-3. 回避する上で可能な選択肢

 敢えて非現実的な選択肢も加えてあります。 下へ行くほど現実的な選択肢になるように並べてあります。

  1. IPv6回線に切り替えた上で、IPv4も使う(IPv6とIPv4を併用する)
  2.  まず、インターネット回線をフレッツ光ネクストへ切り替えます。 ブロードバンドルータは買い直しになるはずです。

     また、現在市販のブロードバンドルータは、大体がパススルー方式となります。
     この方式の場合、IPv6通信上のファイアウォール機能を注意する必要があります。 フィルタリングできないかもしれません。
     この選択肢は無いので、詳しくは調べていませんから、ルータ製造元のサポートセンタに聞いてください。

    「○○というブロードバンドルータを使って、IPv6対応したインターネット接続回線とプロバイダを利用しております」
    「この上で、NetBios とインバウンド方向のパケットをフィルタリングしたいのですが、手順をご教示ください」

     と聞いて、設定手順を教えてもらえれば大丈夫な機種です。 プロバイダに依頼してくださいと回答されたらアウトです。

  3. インターネット接続回線をフレッツ光ネクスト(NGN 網)に切り替えて、IPv4を切り捨てる(回線をIPv6に切り替える)
  4. 「フェイルオーバとか何それ? うちはIPv6 Readyにしますよ。 IPv4切り捨てますね」

     IPv6に回線を切り替えたから問題は解決した、という方向性です。

     NGN 網を使ってもIPv6アドレスがNGN 網内のローカルアドレスなので、海外とは接続できないという話が昨年ぐらいに聞きました。
    現時点で問題が解決しているかは、回線を契約する際にサービスコールセンタや窓口に問い合わせてください。

     この選択肢の場合は、アプリケーションもすべてIPv6が利用可能である必要がございます。 ffftpは、たぶんIPv4のみです

     また、回線を切り替えた上で、ブロードバンドルータ、DSU 、ホームサーバもIPv6対応している必要がございます。
    ネットワークインターフェースを持つテレビやビデオ、プリンタなどの機器類は、どうなるんでしょうね?

     なぜ、こちらの方が現実的なのかといえば、共存させる方が複雑で必要知識が多いからです。

  5. IPv6スタックの機能を停止する(IPv6を使わない)
  6.  これが最も現実的です。 Bフレッツは、IPv6対応しておりません。

     以下は、この選択肢を選んだ場合の手順になります。

1-4. IPv6を切り捨てる手順

 Windows 7を使っていることだけ想定します。 Vistaは、大体一緒。 XPは、コントロールパネルの場所だけ違います。

  1. IPv6プロトコルを無効(必須)
  2. IPv6トンネルを無効(ほぼ必須)
  3. ポリシーテーブルの優先順位を変更(オプション)
1) IPv6プロトコルを無効
  1. コントロールパネルから「ネットワークの状態とタスクの表示」を選択
  2. 「ローカルエリア接続」を選択
  3. 「プロパティ」ボタンをクリック
  4. 「ユーザーアカウント制御」のダイアログが表示されたら管理者ユーザを選択し、パスワードを入力。 続けて「はい」を選択
  5. 「インターネット プロトコルバージョン 6(TCP/IPv6)」の左にあるチェックを外す
2) IPv6トンネルを無効

 以下のコマンドをコマンドプロンプトから投入する。 OKと表示されればよい。

netsh interface ipv6 isatap set state disabled
netsh interface ipv6 6to4 set state disabled
netsh interface teredo set state disabled

 すべてIPv6関連のトンネルインターフェースです。

 上記の3コマンドを実行する前と後にipconfigを実行し、出力結果を比較して差分を確認してください。
 これらのインターフェースが表示されなければ、無効化されています。

3) ポリシーテーブルの優先順位を変更

 この部分は、対処しなくても大丈夫だと思いますが、表示遅延が発生するようならば、手順を適用してください。

  1. 以下のURL のツールを使ってポリシーテーブルを更新
  2.  参照ページ:IPv6 Prefix Policy Table Configuratorの提供開始について

Apprendix. おまけ

 IPv6対応のインターネット接続回線を使っている方は、特に以下のページを熟読すること

 参考文書:Internet Explorer などで NTT 東日本、NTT 西日本の IPv6 閉域網に接続している環境でタイムアウトが発生する