数日掛けて、最近のパーソナルコンピュータの性能を詳しく調べてみました。
1. まとめ
1-1. 総評
ヒューレットパッカード製は、ノートブック型が選択肢が多く、比較的にバランスが良いように見える。
エプソン製は、デスクトップ型が選択肢が多く、バランスが良いように見える。
上記以外のメーカは、部品に対して性能が高い。
結論としては「セレロンかペンティアムが最も優れている」となります。
2. 私見
2-1. プロセッサ動向
第三世代Coreプロセッサは、不要なプロセッサ機能を省いて、PCIe 3.0に対応しただけに見える。
第三世代向けのチップセットは、SATAの転送速度6.0[GB/s]対応とUSB 3.0に対応しただけに見える。
但し、不要な機能を省いた結果、TDP が若干減っている。 だから、実際の効果を考慮せずに「省電力です!」と宣伝できる。
省かれた物は、vPro, VT-d(I/O仮想化)辺りの様子です。
これは、プロセッサを全網羅して比較していません。 ですので、参考にしないでください。
2-2. エプソンのコンピュータ傾向
デスクトップに力を入れている様子です。 逆に言えば、ノートブック型コンピュータは等閑な印象を持ちました。
恐らくは、デスクトップ、ノートブックで分かれるが、形状が同じなら全く同じメインボードで生産して合理化しているのだと思われます。
ノートブック型は、今年の夏頃に新しい機種へ変更すると思われます。
2-3. ヒューレットパッカードのコンピュータ傾向
正直、個人向けデスクトップのチップセットが意味不明です。 ミッドレンジを切り捨てた印象です。
これは、そういう客層が購入するからでしょう。 ミッドレンジは、ノートブック型を好むと判断したのだと思います。
これを書いている時点だと発売前ですが「g6-2000」が発表されており、価格次第ですが売れそうです。
この機種の性能は、「dv4-5000」を15.6inchディスプレイに換装しただけですが、キャンペーン価格で5万円台になるんじゃ無いだろうか。
まとめとしては、Folio13-1000は名機だなぁと思った次第です。
この機種のみのディスプレイサイズがネックで高価となり、結果、後継機種が登場しておりませんが、性能だけ観るとダントツにバランスが良いです。
この機種を中古で見かけたら、たぶん即買うと思います。 実際、高いのがガンで購入を見送った機種です。
3. 末尾の戯れ言
結局、パーソナルコンピュータは、まだまだ高いですね。 特にCore系プロセッサを積んだ機種は、期待効果に対して価格が遙かに高い。
つくづく思ったのは、インテリア、ブラウザ、メール、オフィスを目的に使うなら、セレロンで充分おつりが来る性能を得られる。
Core系とPentium/Celeron系の違いは、キャッシュサイズとプロセッサ追加機能の有無だけです。
恐らく、プロセッサをCoreにしたところで、期待通りの性能は得られないでしょう。 むしろ消費電力を無駄使いするだけと考えます。
現在だと動作周波数は、性能を評価する指標にはならない。 周波数が高いからといって早くはならない。
仮想化機能、AES-NI、TXT があったところで役立たない。
性能を比較した結論は、Coreシリーズも基本はCeleron。
- キャッシュを増やすとPentium
- HTを有効にするとCore i3
- コアを4つにするとCore i5
- コアが4つでHTも有効にしたらCorei7
キャッシュサイズの増加は、単にコア、スレッドを増やした結果から性能維持の必要に迫られた結果。
むしろ、コア数に対してキャッシュが多いセレロンの方が早く、費用対効果と消費電力の面から、セレロンが最も優れたプロセッサではないのか?
と思ってしまったこの頃です。 実務で購入する時は、セレロンかペンティアムを選ぼう。 自信を持って…。
Appendix. おまけ
パーソナルベースでサーバを構築しようと考えた場合、ノートブック型が良いのですが、チップセットを観て気になった点があります。
何か思い違いがあるのかと思いますが、インテルのチップセット性能表を見たところ、どうも内蔵LAN がチップセットに載っていない様子です。
これは、ブラウザアプリケーションを多用する企業だと問題になるのではないでしょうか。
高級なプロセッサを使ったノートブック型コンピュータを導入したけど、応答時間が遅い。
でもサーバには、全く負荷が掛かっておらず、スループットも低く、帯域を使い切らない。
こういう現象があった場合、PCIeバス上の速度がネックになっている可能性があると、どこかで聞いたことがあります。
プロセッサは待機状態、ネットワークカードも待機状態。 組み立てたパケットをデバイスへ送り込む時間がボトルネックとなっているという訳です。
うちの職場のシステムが正にこんな兆候を示しているんだよなぁ…。
サーバのディスク、NIC 、プロセッサ、メモリ、どれもボトルネックを示すような測定値が出ず、しかし各クライアントPCのレスポンスタイムが遅いという。
ノートブック型コンピュータのチップセットによる結果…とか勘弁して欲しい。
どのモバイルチップセットも内蔵LAN が載ってなかったよ…? この結論は無いはず。 たぶん、間違っているはず。