Web-DAV に対応しないのは何故ですか?


<推測される答え>
 1. ユーザアカウントをウェブサーバ毎に保守するのが面倒くさい
 2. 壮大なフィールドテスト
 3. ほとんど無料サービスだから、保守工数を積み重ねる予算を確保できない
 4. 誰も欲しいと言わないから。 必要が無いから対応しない
 5. Web-DAV クライアントが一般化していないから
 6. そもそも個人用ウェブページを使っている人間の方が少なく、需要が無いから
 7. ftp で事が足りるから
 8. セキュリティ上の問題。 セキュリティ上の問題なので詳細は回答できない

 問い合わせて返ってくる答えは、恐らく【7か8】でしょうね。

 ftp は、データ通信用に別セッションを使います。 ファイル一覧や制御用のセッションは、ポート21に接続します。
 データ通信用のポートが別セッションなのは、コンピュータのバスで言うところのDMA を実現する工夫です。
 ftp は、制御セッションとデータセッションが別なので、三カ所にあるコンピュータ間でファイル転送を実現できます。

 例を挙げて説明します。
 まず、A が制御端末、B がファイル受け取りコンピュータ、C がファイル送り出しコンピュータを定めます。
 A は、Bに対して「ポート21009」を開けて伝送を待てと命令します。
 次に、Aは、Cに対して「ホストBのポート21009」に向けてセッションを張って、ファイルの中身を送り出せと命令します。
 これで、Aは、通信負荷を受けず、A を中継することなく、BからCにファイルを転送できる仕組みです。

 問題は、こんな実装を行っているftp クライアントを観たことが無いことです。
 これが原因で、ftp は干されている次第ですね。 新しい実装が生まれない。
 存在を否定はしないが、肯定もしない。 ただ無視するだけ。

 Web-DAV は、httpセッションでアップロードとダウンロードが実現できるプロトコル設計になっています。

 これを使えば、ファイアウォールの問題は解決する。 まあ、httpを使った情報流出を促進する効果もありますが。

 いつまで ftp のみ対応なのよ?


最終更新日:2012/05/05