携帯ゲーム機の未来は、多分これになる。
自己の分身をゲーム機で表現すると言い換えても良い。
友人知人と名刺代わりにゲームで利用できる情報を交換して遊ぶ。
交換する情報は、ゲームに登場するキャラクタやゲームデータである必要はない。
例えば、過去にプレイしたゲーム履歴を交換できるようにしても良いし、ゲームのヒントや攻略情報にアクセスできるようにしても良い。
折角、携帯できるという利点があるのに生かさなければゲームウォッチの二の舞となる。
実際、携帯ゲーム機で売れている商品を見れば、その傾向があることが伺える。
例えば、ポケットモンスター。 あれは、自己の分身でなくペットを持ち運んでいるという感覚があるのだと思う。
最近だと竜探索9。 あれは地図情報を不特定多数に発信できるという遊びを提供し、かつ友人と協力プレイが可能になっている。
これを観た時、流石は堀井祐二、と思った人は少なくないと思う。 こう思った人は、自分だけではない筈である。
だが、携帯ゲーム機には、致命的な欠点もある。
一番わかり易いのは、ゲーム画面の小ささ。 次にゲーム中の身体的な姿勢の問題である。
特に後者は、ゲームウォッチ時代にも警鐘が鳴らされた(と記憶する)「成長期にある子供の姿勢への悪影響」を彷彿とさせる。
これを改善するには、非携帯ゲーム機と接続する事が解決策になるのだろうと思っている。
携帯ゲーム機で簡易にゲームが楽しめるが、長時間のプレイや腰を据えてのプレイを望む時は、非携帯ゲーム機にデータを移して遊べる。
これを実現しない限りは、何れ子供達はゲームから離れていくだろう。 又、それを親も許さないであろう。
新しいゲームが発売されると、ウェブ上には、必ず攻略サイトが構築される。
これが意味する所は、ゲームは決して一人ではプレイしないということ。
必ず、何らかの接点を求めるのである。
同年代と情報を交換できる「学校」という環境がある子供達は、特に一人では遊ばない。 というか遊ぶ意味がない。
仲間を求めているのに、接点を求めているのに、わざわざ疎外感を味わう真似などしない。
一人で遊んでいても虚しいし、時間を無駄にするだけなのである。
攻略情報を交換したり、複数同時プレイが可能なゲームであれば一緒に遊ぶ。
そして、友人同士で勝敗を決めるゲームも楽しいが、協力して遊ぶ事でクリアできるゲームの方がより楽しい(と自分は思う)。
勝敗を決める方式の対戦格闘ゲームは、既にブームが去っている。 RPGは、未だに根強い人気を持っている。
だがポケモンは、対戦ゲームだ。 あれはペットによる代理闘争だから。
直接的な争いではなく、ペットによる戦いであるから罪悪感や劣等感を感じにくいし、感じさせにくい。
ただ、一過性のものであるのも事実だと個人的には思う。
恐らく、子供は成長するに従って求める物が変化する。
単純な優劣決定の代理紛争から、大人も感じる疑問に対する答えに。
そこに、テーマを持ったシナリオの中で答えに導く媒体の存在意義がある。 少なくとも、私は、そう思う。
だが答えを提示する媒体は、映画、ドラマ、漫画、アニメーション、ゲーム、どれでも良い。
そしてゲームは、他のメディアと比べて単価が高すぎる。 映画なら7〜8本は観られる。 DVDと比べても高い。
その割に、ゲーム固有な要素が何もない。 携帯端末固有の要素が何もない。
あるのは、市場経済が生むシェアとしての観点のみ。 子供は、それを正確に理解している。
「これは、俺たちをターゲットとした商品じゃない。 俺たちの為に作られたものじゃない」
と。 言葉は違えど、似た気持ちに達していると思う。
つまり、もっと、子供達のためにゲームを作れと。 子供達をより良い方向に導く為のゲームを作れと。 子供を楽しませるゲームを作れ。
何が「くりえいた〜」だ。 お前達が作りたいゲームばっかり作っているんじゃねーよ。
玩具としてのゲーム。
より良い成長を導く為のシナリオ、学校では教えない答えと経験を提言するゲーム。
子供達の憂さを晴らす為のゲームを作れ。
アダルトチルドレン、オタクなんかは、社会のごみなんだから切り捨てろ。
彼らを家畜として食い物にしたいなら、オンラインゲームに接続させて一生飼い殺しにしろ。
やるなら徹底的に、自社でRMTを裏側から操作して、強烈に縛り付けろ。 RMTを自社の営業活動の一環に取り入れる形で実践しろ。
当然、法律に抵触して、賭博法で自らが縛られる未来まで想像してだがな。
ゲーム産業の未来はネットワークにある。 どっかの偉い誰かが言っていた。
個人的な意見を加えるなら、Peer To Peer Networkにこそ、未来があると言うべきだ。
集権的なC/S なんか今の時代に合わない。
個人主義な現在に合うのは、個人が情報やデータを発信できるピアピアネット。
それでも知恵を絞れば、商業収益を見込める産業とできる筈だ。
コンピュータゲームには、映画、漫画、ドラマ、小説にないインタラクティブとユーザ相互間インターフェース(ネットワーク)という特異性がある。
これを生かせば、他の媒体では不可能な楽しさを提案できるのだろうに…。
だが、俺は、ゲーム業界に未来を感じないけどね。 (ゲーム業界に就職する気持ちが湧きませ〜ん)
AVだけ提供する腐った媒体になっちまえ♪
最終更新日:2009/09/28